“こういうのが観たかった”…Netflix『さよならのつづき』人気の理由とは? 稀有な魅力を考察&評価レビュー
text by 小林久乃
有村架純が主演を務めるNetflixドラマ『さよならのつづき』(全8話)がじわじわと人気を集めている。Netflixの日本トップ10(テレビ部門)では2週目で首位を獲得。週間グローバルトップ10のテレビ・非英語部門でも10位に食い込むなど大健闘。今回はそんな本作の見どころを複数のポイントから解説する。(文・小林久乃)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価】
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【著者プロフィール:小林久乃】
出版社勤務後、独立。2019年「結婚してもしなくてもうるわしきかな人生」にて作家デビュー。最新刊は趣味であるドラマオタクの知識をフルに活かした「ベスト・オブ・平成ドラマ!」。現在はエッセイ、コラムの執筆、各メディア構成、編集、プロモーション業などを生業とする、正々堂々の独身。最新情報は こちら
観ているあいだずっと切ない…じわじわと広まる反響
有村架純、坂口健太郎W主演の『さよならのつづき』(Netflix)が、配信スタートから2週間経過した今もトップテン圏内をキープ。SNSでもタイトルハッシュフラッグのついた、感想ポストが途切れることはない。Netflixでは日本オリジナル作品が多く配信されたが、その中でもロケーションやスタッフ、撮影にかける期間など圧倒的なスケールを誇っていた。その内容は切ないラブストーリーだ。
“北海道のコーヒー製造会社で働く、菅原さえ子(有村架純)。プロポーズを受けたその日に最愛の恋人を交通事故で亡くす。とある日、出会った大学職員の成瀬和正(坂口健太郎)が亡くなった恋人の心臓移植を受けた相手だと知ってしまう。恋人の心臓がまだここに生きていると思うだけで、思いが止まらなくなってしまうさえ子。ただ成瀬にはずっと病弱な夫を支えてきた妻・ミキ(中村ゆり)がいる。そして成瀬もまたさえ子に惹かれてしまう自分に気づく”
全8話、観ている側がずっと切ない。でもだからこそ、非日常感へ没入できる作品だ。今回は中でも見逃してほしくない見どころを紹介していく。前回の見どころ紹介はこちらから。