日曜劇場『キャスター』第2話考察レビュー。永野芽郁にも秘密が…「時事性」の高いテーマで今後の期待が高まるワケ【ネタバレ】
ドラマ『キャスター』(TBS系)が現在放送中。本作は、テレビ局の報道番組を舞台に闇に葬られた真実を追求し、悪を裁いていく社会派エンターテインメント。3年ぶり6回目の日曜劇場主演となる阿部寛が、型破りなキャスターを演じる。今回は、第2話のレビューをお届け。(文・ばやし)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】
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【著者プロフィール:ばやし】
ライター。1996年大阪府生まれ。関西学院大学社会学部を卒業後、食品メーカーに就職したことをきっかけに東京に上京。現在はライターとして、インタビュー記事やイベントレポートを執筆するなか、小説や音楽、映画などのエンタメコンテンツについて、主にカルチャーメディアを中心にコラム記事を寄稿。また、自身のnoteでは、好きなエンタメの感想やセルフライブレポートを公開している。
時事性の高いテーマを扱う『キャスター』
初回から怒涛のテンポで進んでいった報道番組「ニュースゲート」の改革。しかし、関東医科大学で起きた不正手術と医院長の汚職事件は明らかになったものの、羽生官房長官(北大路欣也)の贈収賄疑惑に関しては、不完全燃焼のまま闇に葬られることになった。
進藤(阿部寛)の嘘と建前を利用する駆け引きに対して、崎久保(永野芽郁)は憤りを覚えながらも、真っ向から「報道」と向き合うことを彼に宣言する。
そして、そんな政治や利権の闇を追求した前回とは打って変わって、第2話で議題に上がったのはスポーツベッティング。現在も、巷を騒がせている時事性の高いテーマで、視聴者の関心も非常に高まっているタイミングと言える。
海外でスポーツベッティングは合法の娯楽として着実に市場を拡大している一方で、日本では公営ギャンブル以外の賭博行為は賭博法によって禁止されている。胴元が海外の企業だとしても日本からオンラインで金銭を賭ける行為は違法になるが、現在のニュース報道を見るに「グレーゾーン」だと思って足を踏み入れる人が後を絶たないようだ。
そして、スポーツベッティングと併せて必ず語られるリスクが八百長問題だ。今回は、日本バレーボールの試合で行われたスポーツベッティングと八百長への疑惑に対して、進藤の厳しい追求が行われることになった。