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映画『東京リベンジャーズ』これはないでしょ…「4つの不満」と「納得」の改変点。真の原作ファンがジャッジ<あらすじ 考察>

text by ZAKKY

イラスト:naomi.k

東京リベンジャーズ

原題:
東京リベンジャーズ
製作年:
2021年(日本)
監督:
英勉
脚本:
高橋泉
撮影:
江崎朋生
音楽:
やまだ豊
配給:
ワーナー・ブラザース映画
上映時間:
120分
出演:
北村匠海, 山田裕貴, 杉野遥亮, 今田美桜, 吉沢亮, 堀家一希, 間宮祥太朗

和久井健の人気コミックを、北村匠海、吉沢亮ほか超豪華キャストによって実写化した『東京リベンジャーズ』。2021年度劇場用映画実写No.1の興行収入を記録した近年屈指の話題作。原作未読でも楽しめる良作ではあるが、原作ファンからしたら疑問点も…? 原作ファンの視点からガチンコレビューをお届け。(文:ZAKKY)

【作品情報】
「東京リベンジャーズ」(2021年/120分)

出典:Amazon

監督/英勉
脚本/高橋泉
原作/和久井健

キャスト/
花垣武道(タケミチ):北村匠海
龍宮寺堅(ドラケン):山田裕貴
橘直人(ナオト):杉野遥亮
橘日向(ヒナタ):今田美桜
佐野万次郎(マイキー):吉沢亮
林田春樹(パーちん):堀家一希
稀咲鉄太:間宮祥太朗

【あらすじ】
冴えない日々を送る20代のフリーターであり、元・冴えないヤンキーであったタケミチは、テレビのニュースでかつての恋人・ヒナタが殺されたことを知る。翌日、駅のホームから転落した彼は、10年前の高校時代にタイムリープしていた。最悪だった高校生活をやり直し始めたタケミチは、ヒナタの弟・ナオトからヒナタを救う唯一の方法を教えられ、過酷なミッションに挑んでいく…。

四の五の言わず、まずは観るべき。原作未読でも楽しめる良質なエンタメ作品

言わずと知れた累計発行部数6500万部を突破中であり、2021年11月、『少年マガジン』誌上にて、激動の最終回を迎えた大人気漫画『東京卍リベンジャーズ』! その実写映画化であり、興業収入43億円を超えた超絶大ヒット作品。2023年には、続編の公開も決まっています。

まず、この物語は『ヤンキー』という現代では絶滅種と言える不良文化の男たちが、人間離れした喧嘩バトルを繰り広げる、正に漫画的なファンタジーを実写化したものです。

そこに『タイムリープ』という要素も加わっており、ヤンキー×ファンタジーといった掛け算が見事に答えを出している世界観が繰り広げられる。逆に言えば、“ヤンキーモノ”や“ファンタジーモノ”が嫌いな人でも、入り込める余地はあるのではないでしょうか。

まず、特筆したいのは、豪華俳優陣たちによる、キャラクター像の見事な実写化への成功。そしてその演技力の高さです。

主人公・タケミチの、弱々しくも芯はしっかりとした人間性。そして、東京卍會の総長・マイキー、副総長・ドラケンの登場シーンからの、ちょっとした喧嘩バトルシーン。

3人を中心とした、ある事件をきっかけに敵対暴走族へとバチバチに乗り込もうとする決起集会のシーンは、原作とはまた違った実写版ならではの、迫力が漲っています。

また、タケミチとヒナタとの初々しいカップル描写や、同級生やマイキーを自転車の荷台に乗せ、河原を走るシーンの青春感も、その映像美も含め、グッとくる要素満載です。

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