「中島健人さんが相手役だったからこそ役になりきれた」映画『知らないカノジョ』miletが映画初出演となった本作の魅力を語る

text by 斎藤香

miletがヒロインを務める映画『知らないカノジョ』が2月28日(金)より公開中。今回は、本作が本格的な演技初挑戦となったmiletさんにインタビューを敢行。主演を務めた中島健人との共演、自身と重なる部分も多かったと語る役について、主題歌『I still』に込めた想いなど、幅広くお話を伺った。(取材・文:斎藤香)

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初めての本格的な映画出演の決め手は、役との共通点

milet 写真:wakaco
milet 写真:wakaco

―――映画『知らないカノジョ』でのmiletさんの演技、本格的なお芝居が初めてとは思えないほど素晴らしかったです。まず本作の出演依頼が来た時のことから教えてください。

「三木孝浩監督とは私のミュージックビデオでお仕事をご一緒したことがあるんです。監督の映画も大好きなので、出演依頼をいただいたとき、三木監督の映画なら大丈夫だという安心感がありました。また脚本を読ませていただいて、ミナミについて想像を膨らませていたのですが、私との共通点がとても多く、この作品なら初めての演技だけど挑戦したいと思い、出演を決めました」

―――ミナミとの共通点が多いとのことですが、ミナミのキャラクターや魅力について、どのように感じられたかを教えてください。

「ミナミはとても音楽を大切にしていて、音楽の周りにあるものや、音楽活動を支えてくれている人たちをとても大事にするところが魅力だと思いました。ただ彼女は、音楽活動以外では、ときどき自分の気持ちに嘘をついて繕ったりするところもあるんです。

私自身、正直に生きていきたいと思いつつ、ミナミみたいに自分の気持ちに正直になれず、いい子になってしまうところがあるので、そういうところが自分と似ているなと感じました」

―――ミナミのキャラクターそのものに共通点があったんですね。

「私は今後、もっと自分の思いを素直に出していきたいと思っているんです。この映画でミナミがプロデューサーの田所(眞島秀和)に『それをあなたが決めるの?』と意見を言うシーンなど、彼女が自分らしさを前に出そうとしていて、すごく共感をしました。それはワガママではなく、自分の思うこと、気持ちをきちんと伝えることの大切さですし、ミナミの勇気は確実に私の背中を押してくれました」

―――ミナミを演じた経験は、今後、miletさんの活動に影響を与えそうですか?

「そうですね。ミナミはソロシンガーで、ソロだからこその悩みがあります。私もひとりで闘っているソロシンガーなので、その点でも重なるものがありますし、ミナミの歌手としての思い、悩み、行動は、少なからず私に影響を与えていると思います」

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