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映画『スラムダンク』「宮城リョータ主人公説」は嘘か本当か…。ヒントは井上雄彦の短編漫画にあり! 原作オタクが大胆予想

text by ZAKKY
イラストnaomik

週刊少年ジャンプにて、1990年から1994年にかけて連載された伝説の漫画『SLAM DUNK スラムダンク』。連載が終了して28年が経った今年、アニメーション映画として復活する。原作ファンのライターが『THE FIRST SLUM DUNK』のストーリーを大胆予想。知る人ぞ知る短編漫画がキーになる?(文:ZAKKY)

【予告編】

【作品情報】
『THE FIRST SLAM DUNK』
公開日:2022年12月3日(土)
原作・脚本・監督/井上雄彦

キャスト
宮城リョータ/仲村宗悟
三井寿/笠間淳
流川楓/神尾晋一郎
桜木花道/木村昴
赤木剛憲/三宅健太

オープニング主題歌:The Birthday
エンディング主題歌:10-FEET

「主人公・宮城リョータ」説がフェイクである可能性が濃厚なワケ

さてさて、現在、予告編・最新キービジュアルが公開されているわけですが、これらを観て、「主人公はリョータなのでは!?」と思った人も多いと思います。予告編もリョータのみがセリフを発しており、キービジュアル・声優陣のカットでもリョータ(仲村宗悟)が中央に位置しています。

筆者も最初そう思いました。いや、それならそれですごく面白いなとも。

ここで、予想結論に入る前に特筆したいことを挙げたいと思います!

予告編は、まず、小さい少年と花道のような背の高い男が屋外のコートでバスケの練習をしているシーンから始まります。

そして、海岸のシーンへ。
おそらく、リョータが恋する綾子らしき女性の後ろ姿。
彼女が「行け―」というセリフを発すると、リョータらしき人物が裸足で砂浜を走り出すバックショットが映されます。

予告編を観て、戦慄が走ったディープなファンもいたはずです。

海岸の崖、そして、そこには洞窟らしき穴が見受けられる。

そして、リョータと綾子。

そう、知る人ぞ知る、幻の伝説的読切作『ピアス』を彷彿とさせるのです!

『ピアス』とは、1998年に週刊少年ジャンプに掲載された、井上雄彦氏による書き下ろし読切作。主人公は小学6年生の「りょう」と呼ばれている少年です。

『ピアス』が発表された当時、「実はリョータと綾子は、小学生のころに出会っていたのでは!?」と『SLUM DUNK』ファンの間で話題になりました。

しかし、『SLUM DUNK』の物語に直結しているかどうかは明示されず、あくまで「『SLUM DUNK』のパラレルワールドが描かれているのではないか」というところで議論は落ち着いています。

しかし、今回の予告編を観て、「ここにきて、『ピアス』と結びつけるのか!!」と、興奮したマニアなファンがざわつき始めています。筆者もその1人ですが、ここは冷静に見解を述べたいと思います。

この映画にて、『ピアス』で描かれたエピソードを、リョータと綾子の過去の話として扱うことは、まずない!

これは、筆者が思う井上氏のイメージではありますが、そういう結び付けは、野暮だと考えていそうな気がするのです。

『ピアス』で描かれたエピソードを導入するなんてことは、もっての他。海岸の崖にある洞窟も、あくまで『ピアス』ファンが思わずニヤリとする、ファンサービス的なアイテムだと思います。

また、予告編冒頭の小学生くらいの男の子と背の高い男のシーンも、『ピアス』にかかっていると考察できます。『ピアス』におけるリョータは、海に行って帰ってこなかったお兄ちゃんをずっと待っているのです。

そう、予告編に登場した2人は、小学生のころのリョータとお兄ちゃんの姿のオマージュなのではないか、と想像するのです。しかし種明かしは、映画の中ではっきりとした形ではされないのではないかと予想します。

こちらも、あくまで観る側の想像力に任せるシーンとして、導入されるのではないかと予想します。

(文:ZAKKY)

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