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『コーダあいのうた』のあらすじ【ネタバレあり】

V先生の指示により、ルビーとマイルズはコンビを組み、秋のコンクールに向けて、合唱曲「ユアー・オール・アイ・ニード」を練習することになった。練習のためにルビーはマイルズを自宅に招待。優等生であるマイルズと彼の両親との間には心の壁があり、信頼を寄せ合っているルビーの家族に憧れを抱いている。

練習を始めてからしばらくして、ルビーとマイルズの声のピッチが調和し始めた矢先、隣の部屋から父・フランキーと母・ジャッキーがセックスをする声が漏れ聞こえてきた。

ルビーが隣室を訪れると、フランキーはマイルズのいる前で、娘に対し「ヤルときはコンドームを付けろ」と手話でアドバイス。ルビーはマイルズを帰宅させると、怒りのあまり部屋に引きこもってしまうのだった。

後日、マイルズがルビーの家で体験したエピソードは学校中に広まっていた。マイルズには悪意がなかったが、ルビーは彼に失望する。

一方、V先生は落ち込むあまり本来の力が出せないでいるルビーを奮起させるため、あえて「聴覚障がい者のように話してみろ」と挑発。感情を刺激されたルビーは、次第に本来の歌声を取り戻していくのだった。

学校生活が充実し始めると、家族にも変化が訪れる。フランクは漁業組合から利益の大半を搾取されることを嫌い、自身で協同組合を立ち上げようと決意。

一家は漁業に加え、顧客との取り引きなど、多方面の業務をこなさなければいけなくなり、自ずとルビーの負担も増していく。合唱部のレッスンに遅刻する機会も増え、事情を知らないV先生に呆れられてしまう。

ルビーは両親に「音大に行きたい」と告げる。フランクとジャッキーは、ルビーの将来を心配するあまり、反対するのだった。マイルズは落ち込むルビーに励ましのメールを送る。

両者は噂話の件以来、仲違いしたままだ。ルビーは漁をさぼってマイルズに会いに行くと、一緒に池に飛び込み、仲直り。両想いとなった2人は熱い口づけを交わす。

一方、ロビーが漁に参加しなかったことにより、一家の漁船は免許停止のお咎めを受ける。漁業を再開するには、健聴者が乗船しなければいけない。ルビーは音大進学の夢を諦め、漁師の道に進むことを決意する。

その夜、ルビーが母のもとを訪れると、彼女は合唱コンクールを控える娘のために、衣装を用意してあげていた。ルビーとジャッキーは互いに誤解があったと認め、身を寄せ合う。また、兄のレオはルビーに対し「俺がなんとかするからお前が犠牲になることはない」と告げる。

コンサート当日。ルビーは母が買ってくれた真っ赤なドレスに身を包み、堂々とした歌唱を披露。家族の面々も観劇し、音は聴こえないながらも、周囲の反応から娘が素晴らしい歌声の持ち主であることを実感する。終演後、V先生はルビーの家族と面会。

ルビーの才能を讃え、音大進学を強く勧めるが、ルビーはあえてその部分を通訳しなかった。その夜、フランクはルビーに「もう一度俺の前で歌ってくれ」と懇願。声を枯らして歌う娘の首元に手を当て、その振動から歌声を感じ取るのだった。

次の朝、ルビーは父にたたき起こされ、音大受験のために一家そろって都会に繰り出すことに。フランクは娘の気持ちと才能を無駄にしたくないという思いから、一晩かけて妻を説得したのだった。

受験会場に滑り込んだルビーは、V先生の伴奏のもと、ジョニ・ミッチェルの『青春の光と影』を歌唱。会場に家族の姿を見つけたルビーは、手話を駆使して見事なパフォーマンスを披露する。

ルビーは晴れて音大受験に合格。V先生に祝福を受けると、音大受験に落ちて留年生となったマイルズと池に飛び込み、再会を誓い合う。大学の寮に移ることが決まり、ルビーはガーディの運転する車で出発。

見送りに現れた家族のもとに駆け寄り、4人で抱き合う。車に乗ると「愛している」のハンドサインを送り、視線を未来に向けるのだった。

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