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アカデミー賞主要6部門にノミネート! ケイト・ブランシェット主演『TAR/ター』。 日本公開日が5月12日に決定

text by 編集部

世界の映画祭で43の受賞と197のノミネートを記録しているケイト・ブランシェット主演映画『TAR/ター』。同作の第95回アカデミー賞作品賞・監督賞・脚本賞・主演女優賞など主要6部門へのノミネートが、1月24日(現地時間)に発表された。また待望の日本公開開始日は、5月12日(金)に決定した。

トッド・フィールド監督による衝撃のサイコスリラー『TAR/ター』、アカデミー賞受賞なるか!?

© 2022 FOCUS FEATURES LLC.

『TAR/ター』がノミネートされた第95回アカデミー賞の主要6部門は以下の通り。

●作品賞
●監督賞:トッド・フィールド
●脚本賞:トッド・フィールド
●主演女優賞:ケイト・ブランシェット
●編集賞:モニカ・ヴィッリ
●撮影賞:フロリアン・ホーフマイスター

監督と脚本は、これまで手掛けた長編映画『イン・ザ・ベッドルーム』と『リトル・チルドレン』が、2作ともにアカデミー賞脚色賞にノミネートされたトッド・フィールド。

16年ぶりとなる全世界待望の最新作である本作は、フィールド監督がその鋭敏な表現力によって「唯一無二のアーティスト、ケイト・ブランシェットに向けて書いた」と語る、絶対的な権力を振りかざす天才指揮者リディア・ターの物語。

音楽界の頂点に上りつめたターだったが、襲い掛かる重圧と仕掛けられた陰謀によって、少しずつ心の闇が暴かれていく──。崇高なる芸術と、人間の欲望と狂気が、誰も聴いたことのない禁断の交響曲を奏でる驚愕のサイコスリラー。

今回のアカデミー賞ノミネートで、トッド・フィールドは手掛けた長編映画全てがノミネートされたことになり、本作で3度目の正直が期待されている。

そしてケイトは今回で8回目のアカデミー賞ノミネート。先日発表されたゴールデングローブ賞をはじめ、ヴェネチア国際映画祭女優賞、全米・NY・LAの批評家協会賞と名立たる賞を独占しており、『ブルー・ジャスミン』『アビエイター』に続く3度目のアカデミー賞受賞に王手をかけている。

なお、アカデミー賞の発表は現地時間3月12日予定。

ケイト・ブランシェットが自らの記録を塗り替え続けている『TAR/ター』は、5月12日(金) よりTOHOシネマズ日比谷他全国でロードショーされる。圧巻の衝撃作に是非ご注目いただきたい。

【STORY】
世界最高峰のオーケストラの一つであるドイツのベルリン・フィルで、女性として初めて首席指揮者に任命されたリディア・ター。彼女は天才的な能力とそれを上回る努力、類稀なるプロデュース力で、自身を輝けるブランドとして作り上げることに成功する。今や作曲家としても、圧倒的な地位を手にしたターだったが、マーラーの交響曲第5番の演奏と録音のプレッシャーと、新曲の創作に苦しんでいた。そんな時、かつてターが指導した若手指揮者の訃報が入り、ある疑惑をかけられたターは、追いつめられていく──

【作品情報】
監督・脚本トッド・フィールド
音楽:ヒドゥル・グドナドッティル
出演:ケイト・ブランシェット、ニーナ・ホス、マーク・ストロング、ジュリアン・グローヴァー
2022年/アメリカ/原題TÀR
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