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『ストレンジャー・シングス 未知の世界』最終シーズンに暗雲立ち込める? 全米脚本家組合のストライキが製作に影響か

text by 編集部

人気ドラマ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』の完結編となる「シーズン5」は、配信サービスであるNetflixや他の企業が公正な取引を始めるまで実現しないようだ。今回は現地メディアを参考に『ストレンジャー・シングス』や配信サービスに一体何が起こっているのかを解説していく。

エンタメ業界全体で大打撃…。
『ストレンジャー・シングス』の製作がストップしているワケ

ダファー兄弟と『ストレンジャー・シングス』の出演者達(2022年のNetflix主催イベントより【Getty Images】
ダファー兄弟とストレンジャーシングスの出演者達2022年のNetflix主催イベントよりGetty Images

多くの配信サービス利用者が心待ちにしていた人気ドラマ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』。米colliderによると、シーズン5の製作は今年6月に始まる予定であったものの、“脚本家に対して支払われるべき金額が支払われていない”という問題が起き、製作スタートに暗雲が立ち込めている。

『ストレンジャー・シングス 未知の世界』のクリエイターであるダファー兄弟は、公式Twitterにて、アメリカ作家組合のストライキを支持する声明を発表し、公正な取引が交渉されるまで撮影が始まることはないだろうと述べたようだ。

この作品のシーズン4は、総視聴時間がなんと約10億時間を突破しており、Netflixの看板商品と呼ぶにふさわしい作品だ。また脚本家たちの努力により内容面も高く評価された。

ヴェクナ(ジェイミー・キャンベル・バウワー)と戦うキャラクター達を取り巻くストーリーはまさにシリーズ最高と呼べるものであった。シーズン5では、ウィル(ノア・シュナップ)が再びスポットライトを浴び、シリーズの始まりに立ち返るとされている。しかし、より詳細なストーリー内容は未だ明らかにされていない。

『ストレンジャー・シングス 未知の世界』脚本チームは、シーズン5の壮大な物語に取り掛かる前に、今までの努力が正当な報酬によって、正しく評価されることを望んでいる。ダファー兄弟は「私たちは素晴らしいキャストとクルーと一緒に製作を開始することに興奮していますが、このストライキの間は不可能だ」、「私たちは、私たち全員が仕事に戻ることができるように、公正な取引がすぐに達成されることを願っています」と語ったようだ。

近年では、人工知能の発達、活躍が目覚ましい。業界で働く少なからずの脚本家は、映画製作会社が、生身の人間でなく、機械に頼ることを恐れ、雇用の保護を訴え始めているようだ。しかしながら、そのような要求の多くは残念ながら叶わないケースが多い。今回のストライキの背景にはそうしたことが影響している。ちなみに、Netflixにおいても、今回のストライキによって人気ドラマ『コブラ会』シーズン6の製作が一時中断するなどの損害が生じている。

このストライキの一連の動きにより既に特定のスタジオは大きな打撃を受けており、エンターテインメント業界全体においては、ストライキの初日から約100億ドル(約1兆500億円)の株価が下落。今回のストライキが長期的にどのような影響を及ぼすかはわからないが、脚本家達の要求が簡単には通らないことは明らかのようだ。

非常に多くのファンがシーズン5を心待ちにしていたこともあり、非常に残念な内容ではあるが、残念ながら今はこのストライキが収まることを待つしかない。

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