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アカデミー賞常連監督の最新作が続々登場! 第35回東京国際映画祭ガラ・セレクション部門作品紹介【スケジュール、見どころ】

text by 編集部

第35回東京国際映画祭ガラ・セレクション部門作品紹介(1)

2022年10月24日(月)から11月2日(水)の10日間にかけて開催される第35回東京国際映画祭。今回は、日本公開前の最新作が揃ったガラ・セレクション部門の注目ポイントをご紹介。『バードマン』でアカデミー賞最優秀作品賞を受賞した、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥの最新作など、注目作が目白押し。

ガラ・セレクション部門で上映される映画は14作品。アカデミー賞受賞監督の最新作も

©2022映画母性製作委員会

ガラ・セレクション部門では、今年開催された世界の映画祭で話題を集めた、最新映画をラインナップ。

今年は『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』でアカデミー賞最優秀作品賞を受賞した、メキシコ出身の巨匠・アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督の最新作『バルド、偽りの 記録と一握りの真実』。ロシアを代表する映画作家・アレクサンドル・ソクーロフ監督の新作『フェアリーテイル』など、エッジの効いた作品が勢ぞろい。

また、公開を直前に控えた日本映画の話題作もプレミア上映。本年度は、『やわらかい生活』(2005)などで知られる廣木隆一監督作品が3本も選出されている。それぞれ個性の異なる作品に仕上がっており、見比べてみるのも一興だ。

ガラ・セレクションの作品はほとんどが1回きりの上映となっているため、作品紹介パートでスケジュールをぜひチェックしてほしい。

巨匠・イニャリトゥが仕掛ける知的な意匠に満ちた実存的なドラマ

『バルド、偽りの 記録と一握りの真実』

アレハンドロゴンサレスイニャリトゥ監督最新作バルド偽りの 記録と一握りの真実

ジャパンプレミア上映
製作国:メキシコ
監督:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
キャスト:ダニエル・ヒメネス・カチョ、グリセルダ・シチリアーニ、ヒメナ・ラマドリッド

【作品内容】
主人公は、ジャーナリスト兼、ドキュメンタリー映画作家の男、シルベリオ・ガマ。ロサンゼルスから故郷・メキシコに戻ったシルベリオは、自身の内面やおぞましい過去、家族と向き合うことで、人生の意味を発見していく…。

監督はアカデミー賞常連監督の一人アレハンドロゴンサレスイニャリトゥGetty mages

『バベル』(2006)『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』(2014)などの名作を手がけた、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥが、2015年の『レヴェナント: 蘇えりし者』以降、初めて手掛ける長編映画。製作はNETFLIX。

フェデリコ・フェリーニ監督の不朽の名作『8 1/2』(1963)を彷彿とさせる物語を、鬼才・イニャリトゥはいかなる手並みで映像化するのか…? 期待は膨らむばかりだ。

【上映日時】
10/30(日)17:55- 有楽町よみうりホール

鬼才・ソクーロフの集大成となる圧巻の映像絵巻

『フェアリーテイル』

アレクサンドルソクーロフ監督作品フェアリーテイル

ジャパンプレミア上映
製作国:ロシア
監督:アレクサンドル・ソクーロフ
キャスト:イゴール・グロモフ、ヴァフタング・ クチャヴァ

【作品内容】
今年のロカルノ映画祭でワールド・プレミアを飾り、驚異の美しさで観客の度肝を抜いた、1951年生まれのロシアの映画作家・アレクサンドル・ソクーロフの最新作。

アレクサンドルソクーロフ監督作品フェアリーテイル

ソクーロフはこれまで、昭和天皇の姿を描いた『太陽』(2005)、レーニンの晩年にフォーカスした『牡牛座 レーニンの肖像』(2001)などにおいて、時代を画した権力者の肖像を独特の視点から描いてきた。

監督のアレクサンドルソクーロフ

ヒトラー、チャーチル、スターリン、イエス・キリスト…。歴史上の重要人物たちが、黄泉の国を思わせる廃墟で語り合う本作は、現代のロシアを代表する監督であるソクーロフの集大成とも言える作品に仕上がっているのか。上映日が待ち遠しい。

【上映日時】
10/29(土) 15:00- 有楽町よみうりホール
10/31(月) 12:30- 有楽町よみうりホール
11/02(水) 13:20- TOHOシネマズ シャンテ

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