今、最も演技が上手い二世女優は? 光輝く宝石(4)実力は折り紙つき…目が離せない芝居の魅力とは?

text by 野原まりこ

“親の七光り”という言葉にどういう印象を受けるだろうか。おそらく実力が伴わないままわけもわからず持ち上げられる子に同情するだろう…。しかし、芸能界は親の力だけで生き残れるほど甘くない。そこで今回は、演技が上手い2世女優を5人セレクトしてご紹介する。第4回。(文・野原まりこ)

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伝説のVシネ俳優の娘にして正統派女優

福地桃子

福地桃子
福地桃子【公式Instagramより】

 1997年生まれの女優・福地桃子の父は「Vシネマの帝王」哀川翔、母は女優の青地公美である。NHK朝ドラ『なつぞら』(2019)や大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(2022)に出演を果たすなど、着実にトップ女優への階段を登る一方、正統派な役どころにとどまらず、NHK BSプレミアムドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』(2023)では、河合優実演じる主人公・岸本七実の友人で、母親がマルチ商法にハマっているため、友人から「マルチ」と呼ばれる薄幸の少女・天ヶ瀬環に扮し、視聴者の視線を釘付けにした。

 また、ロンドンでも上演された、舞台『千と千尋の神隠しSpirited Away』では主人公の千尋役を見事オーディションで射止めるなど、実力は折り紙つきだ。

 彼女の魅力は、和風美人で周囲を威圧しない表情と、鈴の鳴るような声で、どんな役も難なくこなす自然体の演技にある。今後の活躍が期待される女優の1人であることは間違いない。

(文・野原まりこ)

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【了】

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