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史上最高のSF映画は…? 一度は見たい空想科学映画の名作(2)。カルト的人気で世界を席巻!脱力系SFコメディ

text by 編集部

夜空を見上げると、美しい月や星が輝いている。手が届きそうなのに、多くの人がその場所に行くことはないと諦めている。しかし、子どもの頃に想像した世界に連れて行ってくれるのが映画だ。今回は、現実には起こりえないが、もしかすると宇宙の先には想像を超えた世界があるのではないかと思わせるSF映画を紹介する。今回は第2回。

●カルト的人気で世界を席巻!ソ連を代表する脱力系SFコメディ

『不思議惑星キン・ザ・ザ』


出典:Amazon

監督:ゲオルギー・ダネリヤ
脚本:ゲオルギー・ダネリヤ、レヴァズ・ガブリアゼ
出演:スタニスラフ・リュブシン、レヴァン・ガブリアゼ、エフゲニー・レオーノフ、ユーリー・ヤコヴレフ

【作品内容】

建築家のマシコフはある日、学生ゲデバンから「自分は異星人だという男がいる」と助けを求められる。にわかには信じられないマシコフが、男たちが持っていた空間移動装置のボタンを押すと、二人は砂漠のど真ん中へとワープしてしまう。そこはキン・ザ・ザ星雲にある惑星ブリュクだった。

【注目ポイント】

本作は、1986年にソ連時代のジョージアで制作されたSFコメディ。監督は名匠・ゲオルギー・ダネリヤで、公開されるやソ連全土で1520万人という驚異の動員を記録した。なお、キャストにはエヴゲーニー・レオノフらロシア演劇界を代表する〈人民芸術家〉たちが名を連ねる。

本作を語る上で外せないのは、何より「クー!」だろう。中腰ガニ股で頬を叩き、両腕を開いて「クー!」(これが異星人の唯一の言葉である。)また、散りばめられたブラックユーモアやチープなセットも必見。脱力系の絵面につい笑みが漏れてしまう。

なお、本作のユーモラスな描写の裏には、ソ連の社会主義への批判が込められているとも言われており、検閲を逃れた理由は、監督・ゲオルギーの知名度が唯一の理由だという。彼はその後アニメ版の『クー!キン・ザ・ザ』も監督。こちらも併せてチェックしたい。

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