「最悪にムカつく…！」極悪非道のサイコパスが登場するホラー映画（2）。事件で一儲け…それでも罰を受けない胸糞男
ホラー映画紹介Vtuver・ミミカ・モーフ氏に、配信で観られる映画作品の中から「本当に怖い映画」を厳選してご紹介いただく本企画。今回は、サイコパスホラー映画の中から５作品をチョイス。FBIを翻弄する高知能のシリアルキラー、殺意を爆発させる猟奇的殺人者…。悪魔的な人物に魅せられる、サイコパスホラーの傑作群をご紹介。今回は第2回。
（配信状況に関する情報は２０２２年１２月時点のもの）
『ナイトクローラー』（2014）
出典：amazon
上映時間：１１８分
製作国：アメリカ
監督：ダン・ギルロイ
脚本：ダン・ギルロイ
キャスト：ジェイク・ギレンホール、レネ・ルッソ、ビル・パクストン、マイケル・パパジョン、マルコ・ロドリゲス、リズ・アーメッド
【作品内容】
まともな職を持たず軽犯罪で生計を立てているルイスは、偶然事故現場で「ナイトクローラー」と呼ばれるパパラッチの姿を目にする。高額な報酬のために自身もナイトクローラーとなったルイスだったが、その行動は次第にエスカレートしていく。
監督は『キングコング:髑髏島の巨神』などで脚本を手掛けたダン・ギルロイ。本作は第87回アカデミー賞脚本賞にもノミネートされ、全米でも大ヒットを記録。公開時には週間興行収入第１位を獲得している。
ミミカ・モーフ 推薦コメント
こちらも少しマイナーな映画だが、胸糞の悪い、したたかで無礼なサイコパスが登場するため、是非ともおすすめしたい。
本作は、事故や事件の現場を捉えた映像を売り、一儲けを考える中年男が主人公。スクープ映像をものにしてテレビ局へ売り込み、それをきっかけに要求がエスカレートしていくといった内容となっている。
最初はまだ落ちぶれたただの主人公が、利益に目がくらみ、好き勝手振る舞う姿は、自分勝手でこんな人間とは一秒足りとも会話をしたくないと思うほど醜悪極まりない。
とはいえ、映画を見進めていくうちに、人を残酷にも見捨て、とことん自分の利益だけを追求する姿に清々しさすら覚えるから不思議だ。
普通の映画であれば、こういった人物にはそれ相応のバチが当たるもの。しかし、今作はそういった部分は少なく、最終的には、彼にとって好都合な展開が続くため、観ていると、「早く痛い目にあってほしい」と願う気持ちが強くなってくる。サイコパスと言われる人物の本質がよく見える映画だと言えるだろう。
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