ドラマ『ホットスポット』第2話考察&感想レビュー。まるで殺し屋…正体判明で騒然となったキャラクターは?
text by あまのさき
ドラマ『ホットスポット』(日本テレビ系)が毎週日曜22時半より放送中だ。バカリズムが脚本を務める本作は、小さな田舎町を舞台に、市川実日子演じる主人公が、宇宙人と遭遇する”地元系・エイリアンヒューマンコメディ”。今回は、第2話のレビューをお届け。(文・あまのさき)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 感想 レビュー】
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【著者プロフィール:あまのさき】
アパレル、広告代理店、エンタメ雑誌の編集などを経験。ドラマや邦画、旅行、スポーツが好き。
しょーもないから面白い3人の会話
学校のグラウンドに印象的な地上絵が映し出されてはじまった『ホットスポット』2話。それを離れたところから見つめる、シルバーのスニーカーを履く人物。宇宙人の高橋さん(角田晃広)の登場こそあれ、和やかに過ぎたかに見えた1話だったが、ついにこの世界にも事件が起こるのか…!?
高橋さんの一件以来、集まる機会が増えたという清美(市川実日子)、みなぷぅ(平岩紙)、はっち(鈴木杏)。たしかに、それぞれのライフステージの変化などで集うきっかけを失った古い仲の友だち同士って、ささやかなことで定期的な集まりが復活したりする(そして、案外しれっとまたなくなったりもする)。
チキンラーメン同様、卵を落とすために用意されたような、アボカドの種の穴。「富士山は山梨県と静岡県、どっちのもの?」という街頭インタビューに、制作の意図を汲んで対立構造を演じたみなぷぅ。そんなみなぷぅは、40歳過ぎてから記憶力の低下を感じているという。
パスタを食べる口元を異常に隠す清美が気になるが、会話の内容はしょーもない。そして、だからこそ面白い。明日には忘れてしまうような話ができるのが、仲のよさの証でもある。でも、冒頭のこの3人の雑談は、いわば目次だ。