もし『鬼滅の刃』が実写化したら? “最凶の鬼”をガチで妄想キャスティング。鬼舞辻無惨、猗窩座にふさわしい役者は?

text by かんそう

『劇場版「鬼滅の刃」無限城編』三部作の第一章、『第一章 猗窩座再来』が、7月18日(金)より公開となる。今回は、「もし『鬼滅の刃』が実写化されたら」というテーマで、無限城編に登場する、深い人間性と狂気を纏った人気の鬼キャラをガチで妄想キャスティング。選出理由とともに、その根拠をじっくり紐解いていく。(文・かんそう)

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美しさの奥に潜む、孤高の暴君

鬼舞辻無惨

演じるならこの人!
~井浦新~

井浦新
井浦新 写真:武馬怜子

 まず、鬼の王、鬼舞辻無惨。鬼舞辻無惨は冷酷非情でありながら、圧倒的なカリスマ性と知性を併せ持つ鬼の始祖。

 井浦新はその繊細かつ鋭い演技で、複雑な感情や底知れぬ恐怖感を表現できる俳優だ。

 映画『光』(2017)やドラマ『最愛』(TBS系、2021)での、微笑みながら人を突き落とすようなあの演技は、無惨の威圧的な雰囲気を完璧に再現できるに違いない。

 さらに井浦新の鋭い目元に宿る冷たさと、どこか人間臭い脆さ、まさに「生き残る」ためなら手段を選ばない無惨そのものではないだろうか。

 無惨の「完璧さ」を追い求める病的な執念、井浦ならその一挙手一投足に滲ませてくれるはず。観客は彼の目を見た瞬間、凍りつく。間違いない。

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