「第2回日本ホラー映画大賞」（主催：KADOKAWA）にて大賞を受賞した近藤亮太監督の短編映画をもとに作られた映画『ミッシング・チャイルド・ビデオテープ』が、1月24日（金）より公開される。今回は、近藤監督と、主演を務めた杉田雷麟さんにインタビューを敢行。本作にかける思いをお聞きした。（取材・文：タナカシカ）

近藤監督が明かす創作の秘密

―――本作は、総合プロデューサーの清水崇監督が選考委員長を務める「第2回日本ホラー映画大賞」にて、大賞を受賞した短編作品をもとに作られた作品です。長編映画の制作にあたり、苦労したことや大変だったことを教えてください。

近藤亮太監督（以下、近藤監督）「スタート地点で言うと、正直、この話自体がそもそも短編以上に、拡張のしようがなかったことです。ネタバレになるのであまり詳しくは言えませんが、劇中のとある描写は、実際に似たような出来事の記事を読んだことがヒントになりました。ヒントを得るまでが大変でしたね」

―――杉田さんは、本作がホラー映画への参加が初めてだったと思いますが、お話がきたときの心境を教えてください。

杉田雷麟（以下、杉田）「僕自身ホラー映画を見るのが苦手なので不安もありましたが、初のホラー作品ということもあり、現場は新鮮で楽しいだろうという期待もありました。台本を読み進めると、不思議な雰囲気に引き込まれつつ、徐々に気味の悪さが増していく感覚があり、不気味で怖いけれども『面白い』と思える、魅力的な作品だと思いました」