ドラマ『Dr.アシュラ』第1話考察&感想レビュー。松本若菜が強く、激しく、美しい…初回から驚かされた理由とは?【ネタバレ】
text by 西本沙織
松本若菜主演のドラマ『Dr.アシュラ』(フジテレビ系)が4月16日(水)より放送開始した。本作は、こしのりょうの同名漫画を原作とした救命医療ドラマ。”アシュラ”と呼ばれる凄腕のスーパー救命医の活躍を描く。今回は、第1話のレビューをお届けする。(文・西本沙織)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】
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【著者プロフィール:西本沙織】
1992年生まれ、広島在住のライター。会社員として働くかたわら、Web媒体でエンタメに関するコラムやレビュー記事の執筆を行っている。ドラマや映画、マンガなどのエンタメが好き。
松本若菜が鬼神・阿修羅のごとし…。
水10ドラマ『Dr.アシュラ』が、スタートした。原作は、『町医者ジャンボ!!』(講談社)やドラマ化もされた『Ns’あおい』(講談社)など、医療マンガを繰り返し世に放ってきた漫画家・こしのりょうによる同名コミック(日本文芸社)。
舞台となるのは、命と最前線で向き合う救急科。どんな急患も絶対に断らない、そしてどんな手を使ってでも絶対に助ける、スーパー救命医の奮闘と活躍を描く。
単行本は既刊3巻(新装版は上下巻)。作者いわく“未完成”な作品であるため、原作をリスペクトしつつも、大半がオリジナルストーリーで進むと予想される。そんな本作の脚本を手掛けるのは、元看護師の経歴を持つ市東さやか。その経験の豊かさも合わさって、ぐぐっとリアリティと説得力が増した、新たな『Dr.アシュラ』が楽しめることは間違いないだろう。
冒頭から、心肺停止の女性と被弾したヤクザ組長の同時オペを成功させる救命医・杏野朱羅(松本若菜)。おびただしいほどの出血量に、0.1秒たりとも予断を許されない緊迫感。救急現場という“修羅場”のなかで命とぶつかりあう朱羅は、まさに鬼神・阿修羅のごとし。力強く、激しく、そして、どうしようもなく美しい。