今田美桜主演のNHK朝ドラ『あんぱん』。本作は、漫画家・やなせたかしとその妻・小松暢をモデルに、何者でもなかった2人があらゆる荒波を乗り越え、“逆転しない正義”を体現した『アンパンマン』にたどり着くまでを描いた、愛と勇気の物語。さっそく、第48話を振り返ろう。（文・野原まりこ）【あらすじ キャスト 解説 考察 評価】

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嵩（北村匠海）も招集か…？

　朝田家を訪れたのぶ（今田美桜）と次郎（中島歩）。家族の写真を撮り、穏やかな時間を過ごす。その帰り、のぶは次郎に戦争が終わったらしたいことを話す。

　そうしてやってきた次郎の出発の日。のぶは、次郎に何か話していないことがあるのではと尋ねる。次郎は、自分の乗っている船が軍用輸送船に使われることになり、次はいつ帰れるのかわからないと言う。そして今回の戦争で日本の勝利はないと予感していた。のぶは次郎を諌めると、次郎はのぶを抱きしめてカメラを託して旅立っていくのだった。

　一方、東京の嵩（北村匠海）に電報が届く…。

　次郎に不吉なフラグが立ち、嵩の表情からも何やら良からぬ気配が漂った第48話。放送終了後のXは、『あんぱん』視聴者による考察が溢れていた。

「最初はのぶの実家でほんわかしてたから、安心してたけど最後になってドキドキしちゃったよ」「あああああ…………次郎さん」「次郎さんフラグたっちゃってる…」「民間の漁船と、漁師まで徴用されて帰って来なかったって何年か前、NHKスペシャルで見た」「電報見ようと画面覗き込んでたら、番組変わって、自分と同じ格好した大人が3人映ってたwww#朝ドラあんぱん #あさイチ」「あぁ…赤紙が届いたと実家からの電報だったんだろうね…嵩」

　放送終了直後に放送されるトーク番組「あさイチ」で、司会の博多華丸の2人と鈴木キャスターが、嵩が手にする電報に書いてある文字を読もうと、体を傾けていた。きっとテレビの前の視聴者も同じ角度になっていたと思われる…。観る者を物語にグイグイ引き込む『あんぱん』。明日は、嵩に待ち受ける運命が明らかになる。

（文・野原まりこ）

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【了】