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日本人が激怒…間違いだらけの日本描写が酷いアメリカ映画(2)崩壊しすぎて失笑…伝統を愚弄して大爆死の珍作

text by 編集部

サムライやニンジャ、ゲイシャ、ヘンタイなど、欧米に浸透している日本のイメージは様々だ。そんな日本のエッセンスを取り入れたハリウッド映画の中には、日本人から見ると違和感満載のおかしな仕上がりになっている作品もちらほら。今回は、そんな勘違いの日本描写が甚だしいハリウッド映画を5本ご紹介する。

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ひどすぎる日本人描写にアメリカ国内でも賛否

日本の伝統的時代劇を崩壊させたファンタジーアクション

『47RONIN』(2013)

俳優の浅野忠信
俳優の浅野忠信【Getty Images】

上映時間:121分
原題:47 Ronin
製作国:アメリカ
監督:カール・リンシュ
脚本:クリス・モーガン、ホセイン・アミニ
キャスト:キアヌ・リーブス、真田広之、浅野忠信、菊地凛子、柴咲コウ、田中泯、ケイリー=ヒロユキ・タガワ、赤西仁

【作品内容】

日本の伝統的時代劇「忠臣蔵」をベースに、大幅な改変を加えた、ハリウッドによるファンタジーアクション映画である本作。

キアヌ・リーブスが演じる主人公・カイが妖術師や魔法の存在を含む幻想的な世界で活躍するというファンタジー要素の強い内容は、原作「忠臣蔵」の歴史的な背景とはかなり異なる物語となった。

【注目ポイント】

本作は、作中においての独特な描写や、物語に独自の解釈や改変が加えられている点に、「日本描写の誇張が甚だしい」と、日本人や日本文化の愛好家から批判を受けた。

「忠臣蔵」といえば、大石内蔵助を筆頭とする四十七士が、怨敵である吉良上野介を討伐する話なのだが、本作では、はぐれ者のカイなるイギリス人と日本人のハーフの架空の人物を中心に据えたことで、この時点で既に「忠臣蔵」ではなくなっている。

日本人キャストでは、真田広之、浅野忠信、菊地凛子のほか、本作でハリウッドデビューを果たした柴咲コウ、赤西仁が出演しているが、製作費1億7000万ドル(当時のレートで約182億円)に対し、米国では1億7000万ドル、日本では約4億6200万円の興行収入で“大爆死”に終わる。

それもそのはず、あまりにも荒唐無稽なキャラクター設定や、基となった史実を愚弄するようなストーリーの改変が受け入れられることはなく、“これは中国の話か?”と揶揄されるほどの世界観と、時代検証の甘さにより失笑を買い、“珍作”として人々に記憶される作品となってしまった。

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