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松下奈緒の“憧れの人”はflumpool山村隆太!? 映画 『風の奏の君へ』 完成披露上映会オフィシャルレポート到着

text by 編集部

松下奈緒が劇中曲に込めた想いとは? 映画『風の奏の君へ』 が、6月7日(金)新宿ピカデリーほかにて全国公開される。同作の公開に先立ち、この度6月1日に完成披露上映会が実施され、主演の松下、杉野遥亮、山村隆太らキャストと大谷健太郎監督が登壇し、作品の見どころや作品に込めた想いを語った。

ピアニスト・松下奈緒が主演&劇中曲を担当!
キャスト&監督が明かす『風の奏の君へ』の裏話とは?

©2024 「風の奏の君へ」製作委員会
©2024 風の奏の君へ製作委員会

 松下奈緒主演映画『風の奏の君へ』(かぜのかなでのきみへ)は、お茶の名産地である岡山県美作(みまさか)地域を舞台に、この地を訪れたピアニスト・青江里香(あおえ・さとか)と、茶葉屋を営む兄弟をめぐる物語。

 監督・脚本を務めるのは映画の舞台となった岡山県美作市で育った大谷健太郎。

 同氏の「美作の小説と映画を全国に!」という構想から、同じく美作出身の作家 あさのあつこの小説を原案に製作された。ふるさとへの限りない郷愁と慈しみが、岡山の情緒あふれるロケーションに重ね合わせて綴られている。

 ヒロインの里香には、松下奈緒。ピアニストでもある自身のキャリアを投じて、劇中曲を自ら作曲し、その美しい演奏を披露している。

 里香と運命的な出逢いを果たす弟・真中渓哉(まなか・けいや)を、『キセキ ―あの日のソビト―』『東京リベンジャーズ』など、今勢いのある若手俳優・杉野遥亮、その兄で、里香のかつての恋人、真中淳也(まなか・じゅんや)を演じるのは、NHK紅白歌合戦に3回出場、国内アリーナ公演や海外でも単独公演を行うなど精力的に活動する4人組ロックバンド・flumpoolのボーカルで、俳優としても活躍し本作がスクリーンデビューとなる山村隆太が演じる。

 渓哉と淳也のおばあちゃんの初枝役に芸能活動50周年を迎えた池上季実子、渓哉の親友・実紀役に西山潤、同じく渓哉の親友で、美作市で旅館の女将を務める栄美役に泉川実穂、兄・淳也の友人で医者の藤井役に、自身も岡山の出身の東京ホテイソン たけるなど個性豊かなキャスト陣が脇を固める。

 また主題歌「いきづく feat. Nao Matsushita」はflumpoolのボーカルの山村隆太が作詞し、同バンドのギタリスト・阪井一生が作曲を担当。

 松下とflumpoolは、それぞれ別のレーベルに所属するアーティストだが、この映画ならではのコラボで山村と松下のデュエットが実現した!

 いよいよ公開が迫る6月1日(土)に完成披露上映会を実施。

 イベントでは主人公・青江里香役の松下奈緒と、里香と運命的な出逢いを果たす弟・真中渓哉役の杉野遥亮、その兄で、里香のかつての恋人、真中淳也役の山村隆太(flumpool)、さらに、渓哉と淳也のおばあちゃん・初枝役の池上季実子、大谷健太郎監督が登壇した。

 あさのあつこの小説「透き通った風が吹いて」を原案に、物語の舞台である岡山県の美作地域にて約2年前に撮影が行われた本作。

 主演の松下はようやくお披露目の日を迎え、感慨深げに「心が穏やかになるような、優しい風に吹かれる、そっと背中を押してくれるような作品です」と語る。

 松下はピアニストの里香を演じたが、主演に加えて劇中曲の作曲、さらに劇中の音楽シーンでは吹き替えなしで自ら演奏を披露しており「子どもの頃から好きなことを全部かなえていただけました」とニッコリ。

 「正直、大変でしたが、その気持ちが里香とリンクする部分が大きかったです」と振り返る。

 大谷監督は「松下さんが、女優をやりながらピアノを演奏したり、作曲したりという、両方やられる作品がこれまでなかったので『この作品なら』ということで出ていただいて、ほとんど松下さんの才能に乗っかって作った作品です」と感謝を口にする。

©2024 「風の奏の君へ」製作委員会
©2024 風の奏の君へ製作委員会

 松下によると、台本には“いままで書いたことのない、一番美しい曲”と書かれていたそうで、大谷監督も「『無理なんで消してください』と言われると思っていた」と言うが、この難題を受け止め、作曲に挑んだ松下は「いままで経験したことのない気持ちで曲を書かせていただいて、非常に心に残る作品になりました」と充実した表情を見せていた。

 里香に想いを寄せる渓哉を演じた杉野は、現場の様子について「松下さんが現場にいらっしゃると、監督が穏やかでニコニコしていて、『好きなんだな』と思っていました」と暴露し笑いを誘う。

 兄・淳也役の山村とは微妙な関係にある兄弟を演じ、杉野は「山村さんとはほとんどお話をしていなくて、その距離感が映画に良い感じに反映されているのかなと思います」と語る。

 山村はこの言葉を受け「1か月くらい、岡山で過ごして、僕は結構、仲良くなりたかったんですけど(苦笑)、楽屋で、あんまり仲良くなりすぎると役柄に響いてくるから、お互いに撮影が終わるまでは険悪な仲でいたというか、わざとそうしてたと信じてるんですけど…」と語り、松下が「そこはどうなんですか?」と探りを入れると、杉野は「別にそんなこと、あんまり意識してなかったんですけど…(笑)」とあっけらかんと語り、会場は笑いに包まれた。

 山村にとっては、映画初挑戦となったが「気持ちを込めて、人生をかけて演じさせてもらいました」と言葉に力を込める。

 渓哉の兄で、里香のかつての恋人である淳也を演じたが「素人が出ていいのか…?というところから始まったけど、プロの方たちを前におこがましいと思いつつ、監督やプロデューサーから『淳也は夢破れて、好きな人からも逃げてきた、素直になり切れない人物』と聞いて、そこはすごく『自分だな』と思うところが大きくて、夢に破れたというところも、昔、バンドが活動休止になって、あきらめそうになった時もあって『その経験をそのまま使って』と言っていただき、それなら自分にもできるかもと思い、挑みました」と明かした。

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