映画『飛んで埼玉』を手掛けた武内英樹監督の最新作『もしも徳川家康が総理大臣になったら』が現在公開中だ。歴史上の偉人たちを、野村萬斎、GACKTや髙嶋政宏らがコミカルに演じ、現代日本の政治に挑む本作。今回は、笑いだけでは終わらない意外な展開を解説する。（文：村松健太郎）【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】

歴史上の偉人たちが現代日本の政治に挑む

　眞邊明人の同題ビジネス小説を実写映画化したコメディ。『テルマエ・ロマエ』シリーズや『翔んで埼玉』シリーズなどの日本では難しいコメディ映画をヒットさせてきた武内英樹が監督を務めた。

　舞台は今からほんの少し前の2020年の日本。新型コロナウィルスの感染拡大に歯止めが利かない中、首相官邸でクラスターが発生、総理大臣以下主要閣僚が命を落とす。

　そんな中で、日本政府は打開策として、日本の歴史上の偉人たちをAIで復活させて、最強の内閣を作るというミッション”を断行することに…。

　現代の日本と歴史上の偉人が究極のジェネレーションギャップを乗り越え、未曾有の国難を克服する様子を描いたストーリーとなっている。