プロが選ぶトラウマ必至の“胸クソ系ホラー”映画の傑作(5)。美女幽霊が裸で踊る…ただそれだけ、なのに…?
ホラー映画紹介Vtuver・ミミカ・モーフ氏に、配信で観られる映画作品の中から「本当に怖い映画」を厳選してご紹介いただく本企画。今回は、鑑賞後に心穏やかではいられない、究極の胸クソホラーをセレクト。心的苦痛を強いられるという点で観たくない、いやでも観たい…。そんな5本をご紹介。
(配信状況に関する情報は2022年8月時点のもの)
『死霊の盆踊り』(1965)
上映時間:91分
製作国:アメリカ
監督:A・C・スティーブン
脚本:エドワード・D・ウッド・Jr.
キャスト:パット・バリンジャー、ファウン・シルバー、ウィリアム・ベイツ
【作品内容】
満月の夜。墓場から蘇った、夜の帝王・クリスウェル。不幸な死を遂げた女たちの霊は、クリスウェルの手によって次々と蘇り、裸の状態で踊り狂う。一方、ホラー作家のボブは恋人とのドライブ中に事故を起こし、墓地に迷い込んでしまう。ボブと恋人はミイラ男と狼男に捕まり、墓石に縛り付けられるハメに。そこで2人は女たちの霊の裸踊りを見せられるのだが…。
「史上最低の映画監督」として知られるB級ホラー作家、エド・ウッドが脚本を務めた作品。海外の批評家から酷評されるも、一部で熱狂的なファンを持つ、エロティックホラー。
ミミカ・モーフ 推薦コメント
楽しい映画、面白い映画を観たい人は極力観ないほうがいいだろう。いや、観てはいけない。
ある意味、真のホラー映画なのかもしれない。どんな映画かというと、墓から蘇った美女達が裸で踊りまくる映画である。以上でも以下でもない。
何が怖いかと言うと、裸で女性が踊りまくっているのだが、踊りのクオリティが著しく低い。さらに、いやらしい気持ちにもならない上、寧ろ心が無になっていく。その点、非常に空虚な映画である。
それもそのはず、今作はかの悪名高い史上最低の映画監督エド・ウッドが脚本を担当している作品。クソ映画の中でもとびきりのクソ映画である。
クソ映画を語る上で、最低中の最低であるこの作品は欠かせない。Z級映画が好きな方は観ても良いかもしれない。責任は取りません。
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