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大人気漫画が原作
主人公が愛した彼女は兵器だった…。

『最終兵器彼女』(2006)

木村了
木村了【Getty images】

監督:須賀大観
脚本:清水友佳子
出演:前田亜季、窪塚俊介、貫地谷しほり、木村了

【作品内容】

 北海道のある街で暮らす高校生の“シュウジ”と“ちせ”は互いに好意を抱き、やがて交際に至る。ところがそんな中である日“敵”と称させる一団によって街が空襲に遭う。シュウジはそんな予期せぬ戦火から逃げる中、自身を巨大な兵器に変えて戦う“ちせ”の姿を見る。

【注目ポイント】

 ドラマ化もされた『いいひと。』(1997)の高橋しんの同題コミックを実写映画化したのが本作。それまで等身大の人々の物語を描いて生きた高橋しんが一転してSF色の強い作品を発表したことで大きな話題を呼んだ。こちらはアニメ化もされており、ヒットを記録した。

 二人の想いとは裏腹に戦争は拡大の一途をたどる。その都度、力を使っていく“ちせ”は徐々に身体だけでなく精神も人間からほど遠くなり、暴走していく。クライマックスでは完全に人の姿を捨てた“ちせ”が戦場に赴く姿が悲痛なタッチで描かれる。

 実写では“ちせ”を前田亜季、“シュウジ”を窪塚俊介が演じたほか、共演に若き日の貫地谷しほりや木村了の姿を見ることができる。

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