どんな役にもなりきれるメゾソプラノの声

早見あかり

早見あかり
早見あかり【公式Instagramより】

―――続いては、元ももいろクローバーの早見あかりさんです。

「早見さんは最高の声をお持ちですね。よく伸びる、はっきり聞こえる、滑舌が良い。文句なしです」

―――早見さんは、2011年4月に、アイドルとしての適性に悩んでももいろクローバーを脱退し、女優に転身されましたね。

「早見さんは、女優に転身されてからの方が声が伸びやかになった印象ですね。レッスンする時間が増えたのと、アイドル時代のプレッシャーから解放されたのが大きな要因かなと思います。

アイドル時代はどちらかというと固くてクールな印象だった早見さんですが、実はアイドルとしての活動よりも女優の活動の方が、早見さんにとってやりたかったことなのかもしれません」

―――早見さんといえば、女優転身後は『すべてがFになる』(2014、フジテレビ系)の天才プログラマー真賀田四季役など、知的でクールな印象が多かった印象がありますが、近年はホラー映画『ミンナのウタ』(2023)で主演のGENERATIONSのマネージャー役を演じたりと、演技の幅が広がっている印象があります。

「ホラー映画はかなり意外ですね。というのも、早見さんは発声がしっかりしているので、どちらかというと元気いっぱいなキャラクターが似合う印象なんです」

―――なるほど、大島優子さんに似たタイプですね。

「そうですね。そういった意味では、ホラー映画への出演は、早見さんにとって新たな挑戦だったのかもしれません。ただ、大島さんの声はメゾソプラノで、ちょうど中間の音域なので、かなりいろいろな役に対応できると思います」

―――なるほど、「つぶしが効く」というわけですね。

「はい。特に、女性アイドルは鼻にかかった声をお持ちの方が多いので、早見さんのような声の方は貴重だと思います」

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