ブラックジョーク満載のドタバタ劇
『最終絶叫計画』(2000)
監督:キーネン・アイヴォリー・ウェイアンズ
脚本:ショーン・ウェイアンズ、マーロン・ウェイアンズ、バディ・ジョンソン、フィル・ボーマン、ジェイソン・フリードバーグ、アーロン・セルツァー
出演:アンナ・ファリス、ジョン・エイブラハムズ
【作品内容】
シンディ(アンナ・ファリス)、ボビー(ジョン・エイブラハムズ)らティーンエイジャーのグループは、車で男性を轢いてしまい、証拠隠滅のため遺体を湖に遺棄する。1年後、彼らはゴーストフェイスに模した殺人鬼に狙われるが…。
【注目ポイント】
全世界で大ヒットを記録し、第5シリーズまで公開された『最終絶叫計画』(2000)。ウェス・クレイヴン監督のホラー映画『スクリーム』(1996)を筆頭に、『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』(1999)『ラストサマー』(1997)など多くの映画を
パロディにしたブラック・コメディ・ホラー映画である。シリーズは特に1作目と2作目が人気で、ホラー映画ファンやコメディ好きの間で長く愛されている。
物語は、ハロウィンの夜に男性を轢いてしまった4人の男女が、その1年後にゴーストフェイスに模した殺人鬼に次々と襲われていく…というストーリー。映画『スクリーム』をベースに、ありとあらゆるシーンで、さまざまな映画をパロった演出が加えられているが、全体的に下品で下ネタが多い。
例えば、最初に狙われたドリューは、逃げながら下着姿になる。その後も、事件の回想シーンでは車内で男女がイチャイチャしたり、他にもシンディとボビーの濃厚な絡みなど挙げだしたらきりがないほどだ。
また、パロディとはいえホラー映画も模倣しているため残酷なシーンを含めたグロテスクな表現も多いが、映画好きとしては元ネタを知っていればパロディシーンは面白く、元ネタをどれだけ知っているかも楽しめる。
ブラックジョーク満載のドタバタ劇が繰り広げられるため、下ネタがなければファミリーで楽しめること間違いなしの1作である。