6部作のシリーズ化計画が白紙に…。
『キング・アーサー』の続編
監督:ガイ・リッチー
原案:デヴィッド・ドブキン、ジョビー・ハロルド
【注目ポイント】
大赤字をたたき出した映画『キング・アーサー』(2017)の続編が計画されていたのをご存じだろうか。
『キング・アーサー』は、ガイ・リッチー監督による、伝説の王アーサーを独自の解釈でリメイクしたアクション・ファンタジー映画。主人公アーサーを映画『パシフィック・リム』(2013)などで知られるチャーリー・ハナムが演じた他、ジュード・ロウ、デビッド・ベッカムなど豪華キャストが名を連ねた。
伝統的なアーサー王伝説に、現代的なアクションやスタイリッシュな映像、魔法や怪物といったファンタジー要素を融合させた演出は、ガイ・リッチー監督ならではの個性が際立つ一方で、古典的な要素を感じにくい内容となり、評価は賛否が分かれるものとなった。
1億7500万ドルという巨額の製作費が投じられ、公開日は当初予定されていた2016年7月から何度も変更。これもライバル作品との競争を回避するための対応だったとされている。
さらに、プロモーションには1億3000万ドル以上が投入されており、ワーナー・ブラザースの本作に対する期待は大きかったといえるだろう。
しかし、封切り後の世界興行収入は約1億5000万ドルと振るわず。商業的に大きな赤字を出しまう。その結果、当初6部作にわたるシリーズ展開が構想されていたが続編計画は白紙に。以降、作品の制作は予定されていない。