強さとしなやかさを併せ持つ“かっこいい女性”の象徴
篠原涼子
キャリア初期から現在に至るまで、第一線で活躍を続ける篠原涼子。歌手として芸能界にデビューし、その後はドラマや映画を中心に俳優としての才能を開花させ、数々の作品で主演を務めてきた。
彼女の最大の魅力は、芯のある強さと女性らしい柔らかさが同居する絶妙なバランス感覚にある。クールでスタイリッシュな印象を与える一方で、演技の中にはどこか人間味を感じさせる温かさが滲んでおり、観る者の共感を呼ぶ。その佇まいは、多くの視聴者の記憶に深く刻まれていることだろう。
そんな篠原に憧れの眼差しを向ける若手女優の筆頭が橋本環奈だ。
橋本はとあるインタビューで篠原への憧れを明かしており「『こんなかっこいい女性になりたいな』って本当に思ってて。圧倒的なオーラで、見た目もそうじゃないですか。だから近づけないかと思いきや、『近しい間柄なのかな?私』って勘違いするくらい、優しく気さくに話しかけてくださる」とその存在感に圧倒されたことを話していた。
また、桐谷美玲や芳根京子といった、親しみやすさを強みにしている若手女優たちも篠原への憧れを公言しており、彼女が同世代・異世代問わず多くの俳優に影響を与えている存在であることがわかる。
篠原の代表作といえば、やはりドラマ『アンフェア』(2006〜)だろう。冷静で鋭い刑事というクールな役どころを演じながらも、娘への愛情や過去に負った深い傷を抱える姿が描かれ、そのカッコよさと繊細さが同時に立ち上がるような演技は視聴者に強烈な印象を残した。
こうした「強さとしなやかさを兼ね備えた女性像」を体現できる篠原涼子の存在は、今もなお多くの若手俳優たちにとってのロールモデルであり、憧れの対象であり続けているのだろう。