人生そのものが“主人公”のエリート俳優

岩田剛典(三代目J Soul Brothers)

岩田剛典
岩田剛典【Getty Images】

【注目ポイント】

 岩田剛典の人生は、まるで物語の主人公のようである。家業が100年続く革靴メーカーで、祖父から代々慶応出身という超エリート。さらに「ミスター慶應コンテスト2009」のファイナリストという肩書きまで持つ。大学でダンスサークルに入り、4年の頃に三代目J Soul Brothersのオーディションを受け、芸能界入りを果たした。俳優として頭角を現すのにも時間はかからなかった。

 映画出演2作目にして、高畑充希とW主演を務めた映画『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』(2016)や、杉咲花とW主演の映画『パーフェクトワールド 君といる奇跡』(2018)では、爽やかな好青年を演じ、俳優としての岩田の存在感を世間に知らしめた。かと思えば、福田雄一監督作品『新解釈・三國志』(2020)では、“言動が鼻につく”趙雲を演じ、観客の爆笑をさらうコメディセンスを発揮。

 その活躍っぷりは映画にとどまらない。比嘉愛未とW主演を務めたドラマ『フォレスト』(テレビ朝日系、2025)で演じた一ノ瀬純は、優しさの裏に恐さを隠しもつ難役。しかし、その裏と表を同時に表現するような奥深い演技をみせ、俳優として確固たる地位を築いた。

 2025年7月期放送のドラマ『DOCTOR PRICE』(日本テレビ系、2025)では単独主演を務めている。岩田が演じる主人公・鳴木金成は、医師専門の転職エージェント会社の社長で、医師を商品として売り、悪を成敗する新たなダークヒーロー。俳優として新境地を開拓した。

 アーティストとして、俳優として、どこまでも進み続ける岩田。彼の活躍から目が離せない。

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