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漫画実写化史上、再現度が低すぎてがっかりしたキャラクターは? 原作ファンを困惑させた迷キャスティング&映画5選

text by ZAKKY

多くのファンから期待がかかる人気作品の実写化だが、すでにイメージが固まっているキャラクターを演じるのが、そう容易くないことを理解はしていても、やはりイメージと違うとがっかりしてしまうものだ…。そこで今回は、原作と大きく離れてしまった、人気作の実写化の再現度が低いキャラクターを5人セレクトして紹介する。(文・ZAKKY)

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庶民の味方・両さんをスターが演じるには無理がある!

香取慎吾『こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE』両津勘吉

香取慎吾
香取慎吾Getty Images

監督:川村泰祐
脚本:森下佳子、高橋麻紀、十川誠志
出演者:香取慎吾、香里奈、速水もこみち、深田恭子、川島鈴遥、谷原章介、沢村一樹、夏八木勲、平田満、柴田理恵、ラサール石井、伊武雅刀

【作品内容】

亀有公園前派出所配属の警官・両津勘吉(香取慎吾)は、破天荒な性格ではあるが、周囲からは慕われている。

ある日、両津は小学生の頃の幼馴染で日本中を旅している沢村桃子(深田恭子)と再会する。桃子はシングルマザーで、小学生の長女ユイ(川島鈴遥)と2人で暮らしているが、ユイが何者かに誘拐されてしまう。

両津たちは、ユイを桃子の元へ無事に帰すために動き出す!

【注目ポイント】

両さんと言えば、短足・ガニ股の筋骨隆々な体型。カモメ眉・下駄履き無精髭や制服腕捲り腕毛がなぜか愛嬌がある。そんな、昭和の無粋な荒くれ中年男が、なぜか警察官になったという設定である。

そんな両津を演じた香取慎吾は、アイドルとしてのみならず俳優としての資質にも優れた、国民的タレントだ。しかし、香取慎吾=両津勘吉のキャスティングには待ったをかけたい。

たくましい肉体の持ち主であるという点は納得がいく。しかし、高身長で爽やかなイメージの香取慎吾がメイクの力を借りているとは言え、両津を演じるのはどうしても無理がある。

盲目の剣士を迫力たっぷりに演じた『座頭市 THE LAST』を見ればわかるが、香取の役作りにかける情熱は半端なものではない。実写版『こち亀』の主役を演じる上でも、「何とか両さんに近づけたい!」と涙ぐましい努力をしたのではないかと想像する。だからこそ、本作の“カラ回り感”は何とも歯痒いのである。

余談だが、アニメ版・両さんの声を演じたラサール石井は、作者の意向で実写版でも両さん役を求められていたらしいが、自ら断ったという。声優として定着したからと言って、両さんを三次元化できるとは限らない。そうした点をわきまえたのかどうかは定かではないが、実写版主役のオファーを断ったのは賢明な判断であると筆者は思う(とはいえ舞台版では石井自身が座長を務め、ノリノリで両津勘吉を演じていたのだが…それはご愛嬌だろう)。

両津勘吉の再現度という点ではシビアな評価を下さざるを得ない本作だが、名作ドラマ『JIN-仁-』で知られる森下佳子らが手がけた脚本は、原作の世界観を尊重した丁寧な作りとなっており、「香取慎吾が、両さん!?」と首をひねったファンをも「ストーリーはいい!」とおおむね納得させることに成功した。

原作『こち亀』のようなギャグパート重視ではない、シリアス&ハートウォーミングな魅力がよく表現されているため、未見の方はぜひご覧いただきたい。

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