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本当にあった撮影現場の怖い話…史上もっとも呪われたホラー映画5選。事実は小説より奇なり。不吉な噂の絶えない名作をセレクト

text by ニャンコ

ホラー映画を制作する上で、元になった話や悪魔をモチーフにしたことから、実際に幽霊や悪魔の怒りを買い、呪われていたのでは? と言わざるをえない裏話がいくつもある。今回は、実際に映ってしまった、または超常現象や不慮の事故が実際に起きたホラー映画5選を、作品のポイントと一緒に事件の概要を紹介していく。(文・ニャンコ)

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ラストシーンの骸骨は本物!? 呪われた傑作ホラー

『ポルターガイスト』(1982)

映画『ポルターガイスト』のワンシーン【Getty Images】
映画ポルターガイストのワンシーンGetty Images

上映時間:114分
監督:トビー・フーパー
脚本:スティーブン・スピルバーグ、マイケル・グレイス、マーク・ビクター
キャスト:クレイグ・T・ネルソン、ジョベス・ウィリアムス、ビアトリス・ストレイト、ドミニク・ダン、オリバー・ロビンス、ヘザー・オルーク、ゼルダ・ルビンスタイン、リチャード・ローソン、マーティン・カセラ

【作品内容】

不動産会社に勤めるスティーヴ・フリーリング(クレイグ・T・ネルソン)は家族と共に新興住宅地クエスタベルデに引っ越してくる。ある夜、次女のキャロル・アン(ヘザー・オルーク)がテレビの前で霊と話す様子が見られ、家では奇妙な現象が発生し始める。

嵐の夜、キャロル・アンはクローゼットに吸い込まれて別世界へ消えてしまう。スティーヴは、超心理学者レシュ博士と霊媒師タンジーナ(ゼルダ・ルビンスタイン)の助けを借りて、霊界からキャロル・アンを救出しようと試みるが…。

監督はトビー・フーパー、製作はスティーヴン・スピルバーグとフランク・マーシャルが務め、出演者にはクレイグ・T・ネルソン、ジョベス・ウィリアムズ、ビアトリス・ストレイト、ドミニク・ダン、ヘザー・オルークなどが名を連ねている。

音楽はジェリー・ゴールドスミスが担当し、1982年に第10回サターンホラー映画賞を受賞した。

【注目ポイント】

『ポルターガイスト』に関する都市伝説では、映画に幽霊が映り込んでいるという噂がある。特に有名な噂がラストシーンに登場する骸骨が本物の人間の骨であるという内容だ。

具体的にはラストシーンでダイアン(ジョベス・ウィリアムズ)が水の中に落ちた際、骸骨が浮かび上がるシーンがあるのだが、そのシーンに使用された骨が本物の人間の骨であると噂されているのだ。

しかしながら真偽は不明である。映画の怖さを増幅させるために誇張された形で言い伝えられた可能性もある。

そんな中、”『ポルターガイスト』の呪い”としか言いようがない不幸な出来事が起こる。

それは、キャロル役のヘザー・オルーク、そしてダナ役のドミニク・ダンの2人の死である。ヘザー・オルークは1988年に12歳の若さで急死、ドミニク・ダンは、23歳の誕生日を前に恋人に殺害されるというショッキングな最期を迎えた。

『ポルターガイスト』の撮影に関する心霊現象や呪いは、映画の神秘性を高める一因となり、都市伝説や映画神話の一部として広まり、映画自体の特殊効果や演出が高く評価されていることに加え、これらの都市伝説が今もなお観客の興味を引きつける要素となっているのは事実だ。

しかし実際に心霊現象に基づくものかどうかについては、科学的な証拠はない。しかし、これらの実話は映画に不気味さを付与し、長きにわたって観客の興味をかき立て続けている。

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