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最も“いじめっ子”役が最高だった女優は? トラウマ級の名演5選。ドラマ史に残るとびっきり“憎たらしいキャラ”をセレクト

学園ドラマを中心に、“イジメ”を取り扱った作品はたくさんある。それに立ち向かう側を演じる俳優には同情や応援の感情を抱くが、やはりイジメを行う役を担う俳優には嫌悪の念を抱きがちだ。だが、それはその俳優の巧さの裏返しでもある。今回は、過去に放送されたドラマの中から印象に残っている“イジメっ子”役女優を5人紹介したい。(文・あまのさき)

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【著者プロフィール:あまのさき】

アパレル、広告代理店、エンタメ雑誌の編集などを経験。ドラマや邦画、旅行、スポーツが好き。

過激なイジメの描写が話題に

福田沙紀『ライフ』(2007)

女優の福田沙紀
福田沙紀【Getty Images】

 2007年に放送された北乃きい主演ドラマ『ライフ』(フジテレビ系)。北乃きい演じる椎葉歩が、クラスメイトの恋人を奪おうとしていると勘違いされたことをきっかけに、クラスメイト達からイジメを受ける。

 無視からはじまったイジメは徐々にエスカレートしていき、ゴミ箱に閉じ込められたりトイレに閉じ込められたり、壮絶さを極めていく。あまりに過酷な描写に、放送当時は親世代を中心にネガティブな意見が出ていた一方、同世代からは大きな注目を集める作品となった。

 そのなかで、イジメのリーダー的存在の安西愛海を演じたのが福田沙紀だ。愛海自身が直接手を下していくというよりは、愛海に気に入られたいクラスメイト達が意図を汲んで歩を追い詰めていく。

 このときの福田は、化粧が濃すぎない「平成のギャル」といった風貌。大きな瞳に長いまつ毛が映え、茶髪に染めた巻き髪にピンクのワイシャツがかわいい。自分のことを「まな」と呼び、彼女が泣きだしたらみんな放っておけない。

 これまでの人生で欲しいものはだいたい手に入れてきたタイプなのだろう。それゆえの支配欲と承認欲求の強さがにじみ出ていた。どこかに天然っぽさを残しながら、自分がどのように振る舞えば周囲が動いてくれるかを熟知している。かわいいし憧れもする、でもそれ以前にこの人に嫌われたらやばい。学校の教室という閉鎖空間を巧みに支配する、ある意味狡猾な人物を好演していた。

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