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最新技術がコナンと灰原を追い詰める…。
シリーズ初の興行収入100億越えの超ヒット作

『名探偵コナン 黒鉄の魚影』(2023)

C2023青山剛昌名探偵コナン製作委員会

上映時間:107分
監督:立川譲
原作:青山剛昌
脚本:櫻井武晴
キャスト:高山みなみ、林原めぐみ、池田秀一、古谷徹、山崎和佳奈、小山力也、山口勝平、緒方賢一、堀之紀、立木文彦、小山茉美、三石琴乃、岩居由希子、高木渉、大谷育江、松井菜桜子、沢村一樹

【作品内容】

東京都はるか南に浮かぶ島「八丈島」。コナンは、少年探偵団とホエールウォッチングのために八丈島へ訪れる。一方、世界最大の防犯設備を搭載した海洋施設「パシフィック・ブイ」が、八丈島近海でまもなく稼働されようとしていた。

コナンはFBI捜査官の赤井から、黒の組織のコードネーム”ピンガ”がドイツの防犯施設に侵入したという連絡を受け、不穏な予感を感じるが、その予感は的中してしまう。

「パシフィック・ブイ」だけでなく、灰原に組織の魔の手が迫ろうとしていた…。

【注目ポイント】

本作の見どころは名探偵コナンのもう一人のメインヒロインというべき灰原哀にスポットが当てられたところにある。

灰原は黒の組織に拉致されてしまい、絶体絶命のピンチとなってしまう。いつもはコナンに助けられたり、励まされる側の灰原だが今作では、灰原と同じく黒の組織に捕まってしまった女性を励ます姿が見られるなど、これまでにあまり見られなかった前向きな灰原哀の姿が見られる。

その前向きさはコナンの影響によるものなのだが、そのコナンに対する新たな心情も見て取ることができ、古くからのファンにとっても新たな一面を見れて非常に楽しめる要素だ。

また、黒の組織VSコナンというだけでなく、黒の組織内部や潜入する人物の微妙な思惑がぶつかる展開もあり、単純な悪対正義の構図というものではない。

もちろん、名探偵コナンに欠かせない殺人事件も起きて、しっかりと毛利小五郎が眠って推理を披露するシーンもある。

さらに、コナン映画おなじみのアクションシーンも健在で、巨大な海洋施設や潜水艦が爆破されるシーンは映画ならではのド迫力な演出を楽しめる。

監督は劇場版名探偵コナン22作目「ゼロの執行人」と同じく立川譲氏。顔認証システムなどの最新技術が登場する点で前作と共通している。

本作の興収収入は138.3億円でコナン映画シリーズで初めて100億円を超える大ヒット作となった。

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