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ヴェネツィア国際映画祭で銀獅子賞を受賞した
日本映画界の新鋭による期待の新作

『悪は存在しない』

監督の濱口竜介【Getty Image】
濱口竜介監督Getty Images

監督:濱口竜介
脚本:濱口竜介
作画監督:大美賀均、西川玲、小坂竜士、渋谷采郁

【あらすじ】

舞台は、自然豊かな長野県水挽町。近年は東京からの移住者も多く、町全体がゆるやかに発展傾向にある。この地に代々暮らす巧は、娘の花と慎ましやかな生活を送っていた。しかし、そんな町で、コロナ禍で経営難に陥った芸能事務所が主導するグランピング場の設営計画が持ち上がる。

本事業は政府からの補助金を得て計画されていたものだったが、彼らが汚水を流そうとしていることが分かり、彼らの平穏な日常が徐々に揺らぎ始める。

【注目ポイント】

『ドライブ・マイ・カー』(2021)『偶然と想像』(2021)で知られる濱口竜介による監督作品。主人公の巧を大美賀均、娘の花を西川玲が演じる。

濱口の商業映画4作目となる本作は、『ドライブ・マイ・カー』でタッグを組んだシンガーソングライター、石橋英子との共同企画であり、音楽のライブパフォーマンスの制作過程で生まれた作品でもある。

なお、本作は、第80回ベネチア映画祭に出品され、銀獅子賞(審査員大賞)をはじめ、国際批評家連盟賞、映画企業特別賞、人・職場・環境賞など、数々の賞を受賞。大きな話題を呼んだ。

日本映画界を背負って立つ存在として大きな期待を集めている濱口。その新作をスクリーンで楽しめる喜びを、ぜひ映画館で味わいたい。

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