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ジブリ史上最高の号泣シーンは…? 宮崎駿作品の泣ける名場面5選。まさかの展開に涙…エモーショナルな瞬間をセレクト

text by 編集部

スタジオジブリは、アニメーション映画の傑作と呼ばれる作品をこれまで数多く生み出してきた。多くの人が共感できるジブリの物語は、深遠で忘れ難く、観客に幾度となく涙を流させてきたに違いない。今回は現地メディアScreenRantを参考に、ジブリ映画の中でも思わず涙してしまうシーン5つセレクトし、ご紹介する。

『となりのトトロ』
行方不明になってしまったメイ

© 1988 Studio Ghibli
© 1988 Studio Ghibli

上映時間:86分
監督:宮崎駿
脚本:宮崎駿
製作:原徹
キャスト:日髙のり子、坂本千夏、糸井重里、島本須美、北林谷栄、高木均

【作品内容】

昭和30年代の日本。小学生のサツキと妹のメイは、大学で考古学を研究する父に連れられ、母の療養のために空気の良い東京郊外の村に引っ越す。豊かな自然と美しい四季があふれる環境で、3人が暮らし始めたのは、お化け屋敷のような古びた一軒家だった。

そんなある日、一人で遊んでいた4歳のメイは、子供にしか見えないと言われる不思議な生き物「トトロ」に出会う…。

【注目ポイント】

映画『となりのトトロ』(1988)は、全体的に優しさが溢れる映画作品となっている。美しく、心の温まるシーンが多々登場する。

しかし本作の終盤で、療養中であった母の退院の日程が変更され一時退院が中止となる。この件で、仲の良かった姉妹のメイとサツキはケンカをしてしまう。その後、妹のメイは、食べると元気になると言われたとうもろこしを一人で母に届けるために病院に向かう。

しかし、駆けだして姿を消したメイは、途中で道を間違え行方不明となってしまい、村の皆がメイを探し始める。軽快なテンポで進行していた本作の物語は暗い雰囲気へと徐々に変わっていく。このシーンを見る視聴者は、突然姿を消したメイの姿に動揺させられるのだ。

特に親世代の視聴者や子供の保護者たちにとって、子供の行方を見失うこのシーンは多くの不安や恐怖を掻き立てるシーンとなった。たった4歳の小さな女の子が一人ぼっちで命の危険に直面しているとしたら、最悪の事態を想定しないわけにはいかない。メイがいなくなったことで苦しむ人々の姿は多くの視聴者を不安にさせた。

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