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ヒロインの酷すぎる性格に朝ドラファンが激怒

『半分、青い』(永野芽郁)

永野芽郁
永野芽郁Getty Images

主人公:楡野鈴愛(一時期:森山鈴愛)
放送期間:2018年4月2日~9月29日
脚本:北川悦吏子
最高視聴率:24.5%
主演:永野芽郁

【作品内容】

昭和46年に岐阜県の小さな食堂を営む家庭に生まれた永野芽郁演じるヒロインの楡野鈴愛(永野芽郁)。元気な少女だったが、小学生の時、「ムンプス難聴」という病気によって片耳を失聴してしまう。

それでもめげない鈴愛は、失敗を恐れずにさまざまなことに挑戦を続け、やがて幼馴染の萩尾律(佐藤健)ととも一大発明をなしとげる…。

【注目ポイント】

脚本は、“恋愛の神様”の異名を取り、トレンディードラマを数多く手掛けた北川悦吏子のオリジナルだ。

平均視聴率も21.1%を記録し、一見、成功したようにも見えるが、“ワースト”に名を連ねてしまったのはなぜか。それは視聴率には反映されない“視聴者満足度”が著しく低かったことが理由であったことに他ならない。

漫画家になるべく上京しデビューするも夢破れ、後にシングルマザーとなりながら会社を立ち上げ、奮闘するヒロインを描いた物語であるが、肝心の主人公・鈴愛のキャラクター設定に問題があった。

他人の尊厳を無視したかのような、ルックスに関する失礼過ぎる言動、親の貯金を勝手に持ち出すルーズさ、果ては様々な職業への差別的発言など、見るに堪えない人物像に、朝ドラファンが激怒する事態となる。

ストーリー展開も唐突で、前番組『NHKニュース おはよう日本』の高瀬耕造アナや、後番組の『あさイチ』の博多華丸大吉ですら「カレンダーめくるのが早い」と身内からも批判的コメントをされるほどだった。

旧Twitterでは、「#半分青い反省会」「#半分白目」などのハッシュタグで批判的な感想が相次ぎ、また、脚本家の北川悦吏子による投稿が物議を醸したことでも話題となった。

反面、ドラマの舞台となった岐阜県東美濃地域への、観光面の経済効果は約33億円ともいわれ、朝ドラのもう一つの目的でもある「地域振興」の面では合格点だったことは付記しておきたい。

主演を演じた永野は、子役から芸能活動を開始し、2016年に放送されたフジテレビの月9ドラマ『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』で注目されていたが、本作の撮影にあたり、実際に失聴した人に会うなどの入念な役作りをして臨み、プロ魂を見せた。

その後、現在に至るまで、映画『そして、バトンは渡された』(2018年)や、『母性』(2022年)では難役もこなし、テレビドラマにも切れ目なく出演を続けている。2024年現在では、『君が心をくれたから』でフジ月9ドラマ初主演を務めている。

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