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山﨑賢人が演じた最高の漫画キャラは? 再現度完璧な成功作5選。やはり“実写化請負人”! 珠玉の映画をセレクト

マンガやアニメの実写化が話題を呼ぶ一方で、「キャラの再現」は役者にとって難関だ。原作ファンの愛ゆえの酷評を受けてしまうリスクもある。しかしその中で、「実写化請負人」と称されるほど実写作品における代表的な俳優が山﨑賢人だ。今回は、山﨑賢人主演の実写映画から、特に高評価を得た作品を5つ紹介する。(文・ジュウ・ショ)

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【著者プロフィール:ジュウ・ショ】

フリーランスとしてサブカル系、アート系Webメディアなどの立ち上げ・運営を経験。コンセプトは「カルチャーを知ると、昨日より作品がおもしろくなる」。美術・文学・アニメ・マンガ・音楽など、堅苦しく書かれがちな話を、深くたのしく伝えていく。→note

ノースタントで激しいアクションシーンを見事に再現

『キングダム』(2019)

『キングダム 運命の炎』写真:映画チャンネル編集部
キングダム 運命の炎写真映画チャンネル編集部

監督:佐藤信介
原作:原泰久
脚本:黒岩勉、佐藤信介、原泰久
出演:山﨑賢人、吉沢亮、長澤まさみ、橋本環奈、本郷奏多、満島真之介、阿部進之介、深水元基、六平直政、髙嶋政宏、要潤、橋本じゅん、坂口拓、宇梶剛士、加藤雅也、石橋蓮司、大沢たかお
上映時間:134分

【作品内容】

中国の春秋戦国時代。西部の地「秦」在住の奴隷民である少年・信(山﨑賢人)は、幼馴染の漂(吉沢亮)と共に、武勲を上げて成り上がり、大将軍の座に就くことを目標としていた。

ある日、高官の昌文君(高島政広)は漂の武力に見惚れ、王宮に仕えることを申し出る。2人は別々の道から大将軍を目指そうと誓い合って別れる…。

武功をあげて「天下の大将軍」になることを夢見る少年・信と、後に中華統一を果たすことになる始皇帝・政(吉沢亮)の成長と戦いを描く物語。

【注目ポイント】

中華統一という壮大な野望を掲げる王と大将軍を目指す元下僕の少年が繰り広げる壮絶バトル作品であり、原作は、『週刊ヤングジャンプ』(集英社)で連載中の漫画作品であり、2023年時点で累計発行部数は1億を超える大人気作品だ。

山﨑が演じる主人公の信は、戦争孤児として生きたこともあり、卓越した身体能力を持つキャラクターだ。山﨑は、この信を演じるために、約半年間にわたり食事制限をし、トレーニングを積んだのだという。

2022年7月に「東宝MOVIE」チャンネルでノースタントで演技をする山﨑のアクションシーン動画が公開された。動画では、殺陣、バク転、飛び蹴り、ハイキックなどを実際にこなす姿が映し出されているが、どれも見事なものである。

原作がバトル漫画である以上、戦闘シーンが欠かせない本作が高く評価されたのは、この迫力のあるアクションシーンに因るところが大きいだろう。そしてその背景には、山﨑の原作の動きへ妥協しない姿勢と壮絶な努力があったことは言うまでもない。

共演した吉沢亮は「漫画原作なので、普通に考えたらありえない動きがあるが、賢人が信になりきることで、動きを再現していると思える」 と称賛している。その通り、この作品に関しては観客からも「信の再現度は完璧だった」という声が多かった。

本作のヒットを受け、実写版『キングダム』は今現在、第3作まで製作されており、興行収入も右肩上がりだ。第3作『キングダム 運命の炎』はシリーズ最高の56億円を突破している。

最新作である『キングダム』4作目は2024年7月12日に公開が決定している。進化を続ける山﨑のアクションシーンに要注目だ。

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