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もはや唐沢寿明の代表作

唐沢寿明『トイ・ストーリー』(1995)

唐沢寿明
唐沢寿明Getty Images

【作品内容】

少年・アンディはカウボーイの人形・ウッディがお気に入りだ。ウッディはそのことに満足していたが、新しく加わった最先端のおもちゃ、バズ・ライトイヤーに一番のお気に入りの座を奪われそうになる。

バズとウッディは敵対していたが、共に困難に立ち向かいながら真の友情を築いていく。

【注目ポイント】

「もはや、唐沢寿明の代表作は『トイ・ストーリー』なんじゃないか」と思うほど、彼のイメージを確立した作品。ちなみにバズの声は所ジョージ。こちらも独特の鼻声が魅力を引き立てている。

唐沢は『トイ・ストーリー』がアメリカで公開された当時、撮影でロスにおり、偶然作品を見た際、世界初の長編フルCGデジタルアニメの映像技術に驚き、オーディションを受けたというエピソードがある。

本作の最大の魅力は、各キャラクター(おもちゃ)の強烈な個性だろう。言うまでもなく、キャラクターに命を吹き込み、魅力的な存在に仕上げるのが声優に託された最も重要な仕事だ。

三ツ矢雄二や大塚周夫といった百戦錬磨のプロ声優から所ジョージといったTVタレントまで、バラエティー豊かな声優陣が揃う『トイ・ストーリー』だが、その中でも唐沢寿明の評価は高い。レビューサイトでも「吹き替えが完璧」という声が多い印象だ。

個人的には「アメリカっぽい、抑揚のあるセリフ口調」がいつも見ていて楽しい。また第1作から第4作目までは23年以上経っているが、同じウッディを再現できることにも驚く。

ウッディ役は、名優・唐沢寿明のライフワークと呼んでも過言ではないだろう。

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