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ヒッチコック晩年の傑作映画『フレンジー』<あらすじ、ネタバレ>結末とストーリーを徹底紹介。最も暴力的でクレイジーな怪作

text by 編集部

映画『フレンジー』の【あらすじ】、【ネタバレありあらすじ】を紹介。巨匠アルフレッド・ヒッチコック監督作品。マジョン・フィンチ、バリー・フォスター、バーバラ・リー=ハントら出演。しばらく評価されなかった時期を経て、ヒッチコック史上最も暴力的であり、21年ぶりにイギリスで撮影された復活作。まさかのラストまで徹底網羅!

映画『フレンジー』のあらすじ

映画『フレンジー』劇中カット

映画『フレンジー』劇中カット【Getty Images】

 イギリス、ロンドン。昼下がりのテムズ河岸に、首に縞柄のネクタイを巻き付けた全裸女性の水死体が発見された。

 一方、その頃。元空軍少尉のリチャード・ブレイニー(ジョン・フィンチ)は、勤め先の酒場をクビになり、食い扶持に困っていた。青果市場で働く友人ロバート・ラスク(バリー・フォスター)に励まされたブレイニーは、前妻ブレンダが経営する結婚紹介所へ。彼女と食事をする約束を取り付ける。

 その夜。ブレンダ(バーバラ・リー・ハント)のもとへと出かけたブレイニーは、自身の不遇をなげき、ビジネスで成功したブレンダに嫉妬。酒の勢いに任せて愚痴を吐き、ブレンダを困惑させる。その後、リチャードは、ブレンダを家まで送り、自身は安宿に宿泊する。

 翌日。ブレンダのオフィスに、ラスクがやって来る。ラスクは、ロビンソンという偽名で結婚相談所に登録していたのだ。ラスクは、女性を紹介してほしいと頼み込むが、ブレンダから門前払いされる。憤慨したラスクは、ブレンダを凌辱し、ネクタイで絞殺する。

 金目的の犯行に見せかけるため、ブレンダのバッグを盗んで犯行現場を後にするラスク。その数分後、入れ違いでブレイニーがオフィスにやって来る。しかし、カギが閉まっており、中に入れずそのまま引き返す。そこへ秘書がやって来て、ブレンダの遺体を発見する。

 引き返す姿を秘書から見られていたブレイニーは、ブレンダ殺害の嫌疑が駆けられる。しかも、秘書は、酒癖が悪く暴力的なブレイニーを日ごろから嫌っており、完全に犯人と決めつけていた。

 追われる身になったブレイニー。しかし、彼はそんなことなど知る由もない。パブの同僚のガールフレンド、バブス(アンナ・マッセイ)を誘ったブレイニーは、そのまま一緒にホテルへ。ネクタイ殺人の新聞記事を見たホテルマンに通報されてしまう。

 バブスを連れ、間一髪、ホテル近くの公園へ逃げ出したブレイニー。しかし、今度はバブスから、ネクタイ殺しの容疑者として疑いの目を向けられる。自分は無実だと必死に説得するブレイニー。その甲斐あって、なんとか彼女を説得することに成功する。

 その後、リチャードは、空軍時代の戦友ポーターと道端で偶然再会。一時的に彼のもとへと身を寄せ、バブスは、店に戻る。しかし、彼女は無断で店を遅刻したことを責められ、口論の末、バブスをクビになってしまう。

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