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ほっこりするだけじゃない…視聴者を虜にする”稀有な魅力”とは? ドラマ『きのう何食べた?』を5つの観点で徹底考察&解説

絶大なる人気を誇るドラマ『きのう何食べた?』(2019)。見逃し配信の再生回数はなんと100万回を超え、深夜枠ドラマとして異例の記録となった。今回は、日常を切り取ったほのぼのした作品が、なぜこんなにも人に愛されているのか、LGBTQについて考える入り口としての見方など、5つのポイントを解説する。(文・曾澤奈津美)

ほのぼのした日常に隠されたメッセージとは

西島秀俊Getty Images

原作は『モーニング』(講談社)にて2007年から連載している、シリーズ累計945万部超えの同名漫画。

几帳面で倹約家の弁護士、筧史郎・通称シロさん(西島秀俊)と、人当たりの良い美容師の矢吹賢二・通称ケンジ(内野聖陽)が2LDKのアパートで共に暮らす、切なくもあたたかい毎日と、日々の食卓を描いた物語となっている。

シーズン1の最終回後には、“何食べロス”となる人々が続出。10月から新シーズンが予定されており、発表された日からSNSで新作を待ちわびる声が多数見受けられる。

しかし、本作の一体何が人を惹きつけるのか。次のページからは、5つの観点でその理由に迫る。

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