体育館の天井に挟まったバレーボール
アボカドの穴の話は、まるでバレーボールが挟まるために設計されたかのような体育館の天井の話へと繋がる。小学校教師をしているはっちは、ある日の体育の授業中に、天井に挟まったバレーボールをとってほしいと生徒たちから煽られる。元バレー部の血が騒ぎ、乗せられるままに何発かボールを打ち込むが、とるどころか2つ追加してしまった。先生の失敗を喜ぶ生徒たちによって、その情報が学校内に拡散してしまったため、高橋さんにボールをとってもらいたいという。
「やってくれるんじゃないかな~?」と安請け合いした清美に対し、高橋さんは「ダメだよ」と一蹴。たかがボールの3個くらい、たしかにどこの体育館の天井にも挟まっているだろう。ところが、清美は「意外とそういうところから学級崩壊がはじまるかも…」と言い出し、渋々高橋さんを納得させてしまう。前回のテレビの一件しかり、結構やり手な清美である。
かくして夜の学校に乗り込むことになった4人。幼馴染3人衆は、大量のお菓子まで買い込むほど、久しぶりの夜のドライブにテンションが上がっている。渋い系のお菓子を目ざとく見つけた高橋さんは、「これは俺用?」と不満げだ。一回りくらいしか離れてない、というけれど、一回りって結構だと思うんだよなぁ…。
学校に到着し、ここからは高橋さんの見せ場かと思いきや、車のなかで待つ3人のおしゃべりと、ボールとりに奮闘する高橋さんの様子が交互に映される。
みんな、夕飯食べたあとなんじゃないのか…? と聞きたくなるほど、次から次へとスナック菓子を食べる。口をいっぱいにしながら、それぞれの職場の“大変さ”を標榜した小噺を披露していく。看護師であるみなぷぅがしていた尿カップの話、ホテルスタッフの清美によるホテルに棲みついているお客さんの話、教師をしているはっちが実は給食を残している話。
余談だが、このしょーもない話のなかに面白いものの種が転がっていそうだ。みなぷぅが冗談交じりにいったホテルのスタッフが家族みたいに接するオプションは、きっと需要がある。「友達がやってるカフェ/バー」が、実際にあるくらいだし。