感情論で仕事をする真戸原
巷で流行りのMBTI診断でたとえると、おそらく瀬奈はT型(思考型)で真戸原はF型(感情型)。たとえば、サプライズでコース料理をプレゼントすることについても、瀬奈は「サプライズで食事か。お腹空いてなかったらどうするんだろう。好き嫌いとかもあるし」と言い、真戸原は「こんな素敵な場所だったらうれしいんですよ」と言っていた。
また、弁護士としての挑み方も、瀬奈は勝つか負けるかなのに対して、真戸原は「有利とか不利とかじゃなくて、ふたりが幸せになるために何かしたいじゃないですか。せっかく、弁護士になったわけだし」と感情論で語っていた。
正反対な2人…のはずだが、瀬奈が真戸原のことをそこまで嫌がっていないのは、自分にも似た部分があるからではないだろうか。昔の自分を見ているような気持ちになって、ちょっぴりイラつきながらも、惹かれてしまうのだと思う。
実際、瀬奈は「純粋すぎるっていうか。えっ、メルヘン王国から来たんですか? みたいな」と言いながらも、「そのメルヘン王国に連れて行かれる感じが、嫌じゃな…?」と聞かれると「い!」と答えていた。これは、恋に落ちるのも時間の問題になりそうだ。
踏切音を怖がっている瀬奈を見て、サッと耳を塞いでくれるなど、とにかく優しすぎる真戸原。また、雪をうれしそうに見つめる瀬奈の顔を見つめているとき、言葉はなくとも“恋に落ちたんだな”と視聴者に感じさせる演技をする松村北斗もすごい。
aikoの主題歌も流れて、このまま恋が始まる〜というときに、「瀬奈?」と呼びかける宇井の声が。「今じゃない、今じゃない……!」と思いながら、第1話は終了。その後、第2話予告の「元カレのことなんて、僕が忘れさせます」という真戸原の言葉にすべてを持っていかれてしまった。このドラマの松村北斗、あまりにも強すぎる…!
(文・菜本かな)
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