華麗なる伏線回収で感動回に

『家政夫のミタゾノ』第2話 ©テレビ朝日
『家政夫のミタゾノ』第2話 ©テレビ朝日

 良一、麻里子、颯太は保護者面接へ。

 その頃、颯太が描いた家族の絵に、自分も描かれていたことを知った慎太郎は、慌てて面接会場へ。4人で受けさせてほしいと直談判した。良一は拒否するも、面接官が「ご家族のありのままが見たい」と受け入れてくれた。

 その後、面接会場にやって来た三田園の仕掛けにより、良一がロマンス詐欺に引っかかり、会社の金を使い込んでクビになったこと、美恵子がギャンブルにハマっていたことなど、家族の嘘が発覚した。

 嘘をついている人間がもう一人。それは颯太だった。彼は本当は三点倒立ができた。慎太郎の件で私立に通うのは難しいと考えた颯太。自分が嘘をつくことで面接にも落ちると思ったという。面接官には「僕にとって、パパも慎太郎くんもどっちもパパなんです」と訴えた。

 お弁当考査では、なぜかハンバーグが入っていた。じつは三田園がパン粉の代わりに白米を代用したのだ。「普段は味気なく思う白米も、形をつくるうえでは欠かせないものになる、ということでございましょうか」と三田園。

 …クーッ! ここで最高の伏線回収! さっきまで楽しく見ていたのに、グッときてしまった!

 終盤には、麻里子、良一、慎太郎で三点倒立をしながら、家族への思いを語り、面接官にアピールする場面も。このシーンの写真は、放送前の公式SNSにも掲載されており、何をしているのか謎を呼ぶシーンだった。見た目はコミカルなのに、耳で聞くとそれぞれがアツい心の内を語っているカオスな一幕だが、なぜだか感動してしまった。

 結局彼らは面接に落ちたものの、家族全員で弁当屋を開店。父2人、母1人、子1人で再スタートを切る、というラストに。この“かたち”にこだわらない展開も素敵なオチだった。
 
(文・浜瀬将樹)

【関連記事】
【写真】松岡昌宏”ミタゾノさん”だから成立する…キャストの貴重な未公開写真はこちら。ドラマ『家政夫のミタゾノ』劇中カット一覧
初回から衝撃のオチ…”ほぼ10周年”『家政夫のミタゾノ』の変わらない魅力とは? 異例の特別演出も? 第1話考察レビュー
民放ドラマ史上最も泣ける作品は? 心震える感動作ベスト5選。涙を流してスッキリできる…珠玉のセレクト

【了】

1 2 3
error: Content is protected !!