ポルターガイストの真相は?
ポルターガイストは本当に起こっていたのか? が、今回のポイントだが、答えはNO。
ある空き工場の屋上で行われていた薬物の取引。誰にも見られない、見つかったとしても逃げやすい、とちょうど良い取引場所だったのが、実は滝野の部屋のベランダからは丸見えだったのだ。
見つかるのはまずい、でもこの便利な取引場所を変えることはしたくない。それで思いついたのが、取引の際は、滝野に睡眠薬を飲ませて別の部屋に移動し、取引が終われば部屋に戻す、という方法だった。なんて面倒くさい…。
しかし、まずかったのは、滝野が連れて行かれた部屋だった。窓の外で点滅するネオン、上の階からは子どもの足音、隣の部屋からは猫が壁をひっかく音…。それらをポルターガイストだと思った滝野は、自分のマンションで騒ぐように。取引場所を見られないための作戦だったのに、騒がれて注目されてはどうしようもない。そこで犯人たちは滝野に薬物を使うことに。
いくらなんでも計画が適当すぎないか? と思っていたら、恵美子がそれをナチュラルに指摘してくれた。それもかなり言いたい放題である。
前回もそうだったが、心霊現象の起こし方がが何とも力業なのだ。なので、種明かしをされてもいまいちスッキリしない部分もある。でも、世の中の不思議な現象のトリックって、案外、辻褄合わせなところがあるのかもしれない。
いや、もしかしたら、裏に何か隠されているから、スッキリしない印象を受けるのかも?