正助(志尊淳)とひまり(増田梨沙)の向かい合うシーンに涙

『日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった』第3話©フジテレビ
『日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった』第3話©フジテレビ

 正助は自分の子育ての仕方について悩む。悩みを打ち明けようとしないひまりに、自分が親として至らないせいだと考える。

 一平と話す中で「子育てを失敗したのかもしれない」とポツリ。いや、それは言葉のチョイスが違うのでは!? 子どものことを傷つけるのでは!? と思っていたら、案の定、話を聞いてしまっていたひまりが、家を飛び出してしまう。

 ひまりはひまりで正助を困らせたいわけじゃない。自分の気持ちをうまく言えなくて、もどかしい部分もあるのだろう。正助の方も自分の気持ちを話すのはあまり得意ではないように見える。今のところ、正助が素直な気持ちを吐露できるのは妻の写真に向かってだけのように見える。
 
 そんなふたりが、向かい合って話すシーンはグッとくる。
 
「学校に行かなくったっていい、ひまりが笑ってくれていればいい」と言う正助に、ひまりは「笑っているだけじゃダメ、悲しいことも嫌なことも大事」と言う。そんなひまりを見つめて、目を潤ませながら、微笑む正助。

「僕の子育て大成功だよ。ひまりがこんなこと言える子に育ってくれて」

 成功、失敗という言い方はちょっと横に置いておくとして、少しでもふたりの心が近づいたのなら観ているほうとしては幸せだ。

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