シーンごとに感じた“心の通じ合い”

ーーー演技に関して、お2人でディスカッションすることはありましたか?
工藤「そういえば、あんまりなかったね」
尾碕「事前に話し合いをするというより、お互いが多分考えてきた理想のお芝居を、なんとなく 段取りの中で自然に理解していたんだと思います。台本を読みながら、『こう動いてこう演じる』という流れを把握をして。工藤さんがこう動くのだったら、私はこう返そうといった感覚でした。語らずして、そんな連携プレーができた気がしていたのですが、工藤さん、どうでしょうか(笑)?」
工藤「真花ちゃんから、その時々に感じたものを素直に受け取りたいと思っていました」
ーーー意思の疎通が自然とできていたんですね。
工藤「心が通じ合っているなと思う部分は、それはもう!」
尾碕「あったね(笑)!」
工藤「いや、本当にありました。幸せでした(笑)」
ーーー微笑ましいですね!
尾碕「シーンごと、監督からオッケーが出るのも、すごく早かったよね。でも、逆に監督もシーンに集中してしまい、なかなかカットがかからない場面もありました。それはそれですごくいい経験になりました」
ーーー素敵な現場ですね。