可奈子(横田真悠)のヤバ女っぷりがあらわに
また、第5話は真戸原の元カノ・可奈子(横田真悠)のヤバ女っぷりが浮き彫りになった回だった。
大学時代に、真戸原から別れを言い渡されているにも関わらず、「わたしたちって、まだ付き合ってるよね?」と聞いてきて、「何言ってんだよ。もうとっくに終わっただろ」と言われても、「そんなの、わたし知らない!」「その(別れ)話はうやむやで終わったじゃん」とシラを切り続ける。
それだけでなく、真戸原の職場まで押しかけて、「彼女の特製弁当だよっ♡」と瀬奈にマウントを取ってくるのだから、相当にヤバい。
しかし、「わたし、友だちなんてイヤ。彼女じゃなきゃ、絶対イヤ。ただの友だちになるくらいなら、もう二度と会わない。優は、わたしがいなくなってもいいの?」と言ったのは、すごいテクニックだなぁと思った。
5歳のとき、実の母親に置き去りにされたせいで、分離不安症のような症状が出るようになった真戸原にとって、「二度と会わない」などと言われるのは、最もしんどいこと。可奈子は、それを分かって言っている…と考えると、めちゃくちゃ性格が悪いが、真戸原の心は大きく揺さぶられたはずだ。
結局、真戸原は「可奈子のこと、好きだったけど、それは恋愛感情じゃなかった。そういう気持ちで好きだったことは、今まで一度もない。だから、俺たちは一緒にいるべきじゃないと思う」と言い、「じゃあ、もう一生会えなくなってもいいんだ? 今まで、一緒にいた時間も、全部なかったことになっちゃうんだよ。冷静になって考え直して」という脅しにも屈さず、「俺、好きな人がいるんだ。その人のことを、ちゃんと大切にしたい。今までありがとう。さよなら」と突き放すことができた。
可奈子のようなタイプって、プライドが高いから意外とあっさり次の彼氏ができたりすると思うし、もう真戸原に執着することはないだろう(おそらく…)。となると、ようやく気持ちが通じ合った瀬奈と真戸原の恋の行く手を阻むのは、宇井だけか…? とにかく、瀬奈の母・祥子は、一旦すべての判断を瀬奈に任せてあげてほしいし、余計なアシストはしないでもらいたいところである。
(文・菜本かな)
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