『東京サラダボウル』第7話考察&感想。三上博史”阿川”の正体は鬼か? 龍か? ドラマ終盤戦の見どころは?【ネタバレ】

NHKドラマ『東京サラダボウル』が放送中。本作は「クロサギ」の黒丸による原作漫画を実写化。国際捜査の警察官&ワケありの通訳人のコンビが、様々な事情で日本に暮らす外国人居住者の問題に挑む。今回は、第7話のレビューをお届け。(文・あまのさき)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】

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【著者プロフィール:あまのさき】

アパレル、広告代理店、エンタメ雑誌の編集などを経験。ドラマや邦画、旅行、スポーツが好き。

阿川(三上博史)の登場で雲行きが怪しく…。

『東京サラダボウル』第7話©NHK
『東京サラダボウル』第7話©NHK

 鴻田(奈緒)と有木野(松田龍平)は、美味い酒を酌み交わしたはずのあの日から、関係がこじれていた。正確には、鴻田と織田(中村蒼)に接点があったことを知った有木野が、一方的に鴻田を避ける形になっている。

 そんなさなか、東新宿署の国際捜査係に“お荷物”阿川(三上博史)がやって来る。阿川は、上麻布署で起きた誤訳事件に深く関わっている人物だ。

 阿川とコンビを組むよう指示された鴻田は、最初こそ嫌そうな様子だったが、捜査会議もそこそこに聞き込みで情報を得、刑事課に花を持たせるなどの状況判断にも長けた阿川と、意外にも馬が合うようだった。鴻田がこれからも独立独歩の捜査方針を貫くのならば、身につけておくべきスキルを阿川はすでに持っている、という感じ。

 雲行きが怪しくなってきたのは、誘拐事件に関与していた王(ワン/張翰)に偽装パスポートを与えたボランティアを紹介したとされるリンモンチ(李丹)からの電話だ。

 モンチはもともとボランティアについては話したくないと捜査協力を拒否していたが、後日改めて鴻田に電話をよこし「あなたと織田さんにだけ」なら話す、と言った。阿川は「織田」という名前に反応し、彼がかつて自分の相棒だったこと、4年前にすでに亡くなっていることだけを鴻田に告げる。

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