松嶋菜々子“登美子”がまたもややらかす…NHK朝ドラ『あんぱん』北村匠海“嵩”にダメ出しする母の歪んだ愛情に視聴者涙…。

text by 野原まりこ

今田美桜主演のNHK朝ドラ『あんぱん』。本作は、漫画家・やなせたかしとその妻・小松暢をモデルに、何者でもなかった2人があらゆる荒波を乗り越え、“逆転しない正義”を体現した『アンパンマン』にたどり着くまでを描いた、愛と勇気の物語。さっそく、第49話を振り返ろう。(文・野原まりこ)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価】

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嵩(北村匠海)の元にも赤紙が…。

連続テレビ小説『あんぱん』第10週 第49話 ©NHK
連続テレビ小説『あんぱん』第10週 第49話 ©NHK

 のぶ(今田美桜)は、兄に赤紙が届き不安がる生徒に勇ましい言葉をかける。しかし、次郎(中島歩)に、日本の勝利はないと言われたことが引っかかっていた。若者を戦争に送り出す民江(池津祥子)は「行ってきます」ではなく、「行きます」と言いなさいと叱咤激励する。

 一方、赤紙が届いたという知らせを受けた嵩(北村匠海)は、銀座のカフェに呼び出した登美子(松嶋菜々子)と座間先生(山寺宏一)の前で、軍隊でやっていけるのかと不安を口にする。すると登美子は、気弱で虫も殺せない嵩には無理だとハッキリ言う。気分を害した嵩は、登美子と気まずいまま別れてしまうのだった。

 翌日、御免与町に帰省した嵩は、久しぶりにのぶと再開する。

 出征する前の嵩の心の揺れに、登美子が空気の読めない発言をかました第49話。しかしそこには、彼女なりの愛が見てとれ、視聴者の心を締め付けた。ここで、Xに寄せられた視聴者による感想を見ていこう。

「崇くん赤紙きたの先生に言ったのね」「常に視聴者の斜め上を行く菜々子w」「菜々子お母さん初めて的を得た発言してたのに嵩には自分勝手な意見に聞こえたんだね。」「『弱い部分』を言う事で逃げなさいとも聞こえるし、心配の裏返しにも思えるし、お母さ~ん!!」「『行ってきます』は生きて戻ってくるということを思わせるからダメだ。『行きます』と言え!なんて言うセリフ、これまでの朝ドラで見た記憶がない気がする。」「#あさイチ 出演中のメイコ役原菜乃華さん、健ちゃんとの恋の続きを楽しみにしていてくださいというようなことを言った!? 高橋文哉さん戻って来る!? #朝ドラあんぱん」

 朝ドラ放送終了後に放送されるトーク番組『あさイチ』に出演したメイコ役の原菜乃華。朝ドラ受けをするのが夢だったと話し、嵩より一足早く戦地に赴いた、高橋文哉演じる健太郎との関係性を匂わせた。

 一人、また一人と愛すべきキャラクターが消えていく『あんぱん』。明日は、出征する嵩を見送りたい。 

(文・野原まりこ)

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【了】

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