テレビ東京系「木ドラ24」枠にて放送中の『姪のメイ』。本作は、都内在住の32歳・独身男と両親を亡くした姪っ子のひと夏の交流を描いたハートウォーミングでちょっぴり笑えるドラマだ。今回は、本郷奏多と大沢一菜という異色コンビの魅力に迫るレビューをお届けする。（文・あまのさき）【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】

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【著者プロフィール：あまのさき】

アパレル、広告代理店、エンタメ雑誌の編集などを経験。ドラマや邦画、旅行、スポーツが好き。

映画『こちらはあみ子』主演・大沢一菜
テレビドラマ初主演作品

毎週木曜日、深夜12時30分よりテレビ東京にて放送中のドラマ『姪のメイ』をご存知だろうか？

本郷奏多と大沢一菜を主演に迎えたこのドラマ。突然の事故で両親を亡くした姪のメイ（大沢）を、叔父の小津（本郷）が1か月の期限付きで引き取り、小津が暮らしていた手狭な東京のマンションではなく福島で仮住まいをはじめることになるという内容。メイとの関係のみならず、福島に住まう人々との交流を通して変化する小津の内面にも触れられる、ハートフルなヒューマンコメディーだ。

わたしがこのドラマを観ようと思った理由は2つある。

まず1つが、前クールでドラマ『ばらかもん』（日本テレビ）の、温かくもどこか現実的な世界観に魅了され、また、自然豊かな映像作品による癒やしの効果を実感したため。『姪のメイ』のメインビジュアルを見たときに、もしやあのドラマのロスをこの作品で埋められるのでは……！？　と思ったのだ。

もう1つは主演に大沢一菜の名前があったからだ。大沢といえば、昨年主演を務めた映画『こちらあみ子』で衝撃のデビューを飾った注目俳優。そんな彼女がテレビドラマに初主演するとなれば、ドラマ・映画好きとしては観ないわけにはいかないだろう。

そのように、決して低くない期待値のもと放送を観はじめたのだが、1,2話と回を重ねるごとにむしろ期待を上回っていると感じている。