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「光に包み込まれるようなドラマに」キャスト陣が”満たされた”と感じたエピソードは? ドラマ『アンメット』制作発表レポート

text by 苫とり子

杉咲花が主演のドラマ『アンメット ある脳外科医の日記』(カンテレ・フジテレビ系)が4月15日(月)より放送開始。都内で行われた制作発表に、杉咲をはじめ、若葉竜也、岡山天音、生田絵梨花、千葉雄大、吉瀬美智子、井浦新ら主要キャスト7名が登壇し、作品への思いを語った。今回は、制作発表のレポートをお届け。(取材・文:苫とり子)

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【著者プロフィール:苫とり子】

1995年、岡山県生まれ。東京在住。演劇経験を活かし、エンタメライターとしてReal Sound、WEBザテレビジョン、シネマズプラス等にコラムやインタビュー記事を寄稿している。

若葉竜也「杉咲さんは本当に頼りにできる座長」
共演者同士の信頼関係

撮影:武馬怜子
撮影武馬怜子

『アンメット ある脳外科医の日記』は、講談社『モーニング』で連載中の漫画(原作:子鹿ゆずる/漫画:大槻閑人)を原作に、杉咲花演じる記憶障害を抱える脳外科医の主人公・川内ミヤビが目の前の患者を全力で救い、自分自身も再生していく新たな医療ヒューマンドラマだ。

冒頭、杉咲は「一昨年にプロデューサーの米田孝さんにお会いし、原作となっている漫画を映像化するにあたっての熱を帯びた思いを聞かせていただきました。そこから今日までこのドラマに関わる方々とアンメットについて何百時間も言葉を交わしてきましたが、いよいよ放送されるんだなと思うと息が速くなるような気持ちです」と現在の心境を語った。

続いて撮影現場の雰囲気について聞かれ、「すごく素敵な現場。みんな仲良しで、毎日現場に行くのが本当に楽しみです」と笑顔で答えた杉咲。一方で、今回の現場ではマイクが心臓の鼓動を拾うほどに緊張したそうで、「同じように良い緊張感を持ってお芝居に挑んでいる皆さんの姿を見て、それだけ役とナイーブに向き合っているからこそたどり着ける領域があるんだということを感じ、光を見つけられたような気持ちです」と、共演者たちに刺激を受けていることを明かした。

アメリカの大学病院からミヤビが働く丘陵セントラル病院に赴任してくる変わり者の脳外科医・三瓶友治を演じるのは、杉咲とは連続テレビ小説『おちょやん』(2020、NHK総合)や映画『市子』(2023)など多数の共演経験がある若葉竜也だ。

若葉が民放のテレビドラマに出演するのはレアなケースだが、今回のオファーを受けた理由について「米田プロデューサーの熱い思いに応えたいと思ったからです。あと杉咲さんから電話かかってきて『やるよね?』ってプレッシャーをかけられたので」と回答。それに対し、杉咲は「三瓶先生の役が若葉さんしかいないんじゃないかってくらいぴったりだと思って、気づいたら電話しちゃってました(笑)」と電話をかけた意図を明かした。

会見中、何度も息の合ったかけ合いを見せていた杉咲と若葉。そんな2人のコンビネーションについて、丘陵セントラル病院で救急部長の星前宏太を演じる千葉雄大も、「花ちゃんの屈託のない笑顔や、実はよく喋る若葉くんとの2人のかけ合いが場を温めてくれています」と語る。

それを受け、若葉は「杉咲さんは本当に頼りにできる座長。役者としても人間としても信頼しています」、杉咲も「若葉くんは人が疑わないようなところを疑って、人が見過ごすようなところに感動や幸福を見つける方だと思っていて。そんな若葉くんの感覚を信じているし、自分にはない視点で作品を捉えてくださるので心強い存在です」と互いに寄せている信頼の気持ちを打ち明けた。

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