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昭和レトロの映像美にうっとり…初回から鈴鹿央士の魅力が爆発しているワケ。『嘘解きレトリック』第1話考察レビュー

text by 菜本かな

鈴鹿央士&松本穂香がW主演を務めるドラマ『嘘解きレトリック』(フジテレビ系)が10月7日(月)より放送開始した。本作は、借金まみれの貧乏探偵とウソを聞き分ける能力者の異色コンビによる、レトロモダン路地裏探偵活劇。今回は、第1話のレビューをお届けする。(文・菜本かな)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】

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【著者プロフィール:菜本かな】

メディア学科卒のライター。19歳の頃から109ブランドにてアパレル店員を経験。大学時代は学生記者としての活動を行っていた。エンタメとファッションが大好き。

異色のコンビの相性は?

『嘘解きレトリック』第1話 ©フジテレビ
『嘘解きレトリック』第1話 ©フジテレビ

 “嘘”には、いろいろな種類がある。パッと思い浮かぶのは、人を欺くための嘘や、見栄を張るための嘘。しかし、なかには誰かを守るための優しい嘘も存在するため、「嘘=悪」とは簡単に定義することはできない。そもそも、1回も嘘をつかずに1日を終えられることなんてあるのだろうか。

 10月7日(月)スタートの月9ドラマ『嘘解きレトリック』(フジテレビ系)のヒロイン・鹿乃子(松本穂香)は、嘘を聞き分けられるという奇妙な能力を持っている。そのため、鹿乃子が街を歩くと、キーンという“嘘の音”がいく度となく鳴り響く。「今夜はすき焼きなの」という何気ない嘘から、「この商品、ほかの店だったら倍の値段するよ」なんて嘘まで。この世界は、どれだけ嘘に塗れているのだろうか。

 鹿乃子は、この能力のせいで、故郷の村人から気味悪がられ、追われるように村を出ることになった。母のフミ(若村麻由美)は、「辛いことがあったら、いつでも帰ってきていいんだからね」と言ってくれたけれど、鹿乃子の頭のなかには“嘘の音”が鳴り響く。

 たしかに、「嘘を聞き分けられるんです」と言われたら、話づらくなってしまうのも分からなくはないが、その能力とともに生きていかなければならない鹿乃子の気持ちを考えると、あまりにもしんどい。ひょんなことから、鹿乃子とコンビを組むことになった貧乏探偵・左右馬(鈴鹿央士)は、彼女の孤独を救う存在になってくれるのだろうか。

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